眠る前に絵本の読み聞かせをしませんか。1歳から小学校低学年までのおすすめ絵本
忙しい日々を送りながら、仕事に家事に子育てに奮闘している保護者の方々、毎日お疲れ様です。
バタバタとする日々も子どもが眠る時間になると、ちょっとだけほっとしますね。
以前、眠る前の子どもに絵本の読み聞かせをしてあげることは、親子双方にメリットがあるということをお話しました。
絵本の読み聞かせは1歳から小学校入学後でも選ぶ絵本によっては、楽しめます。
そこで今回は、保育士の筆者が年齢別のおすすめの絵本や選ぶポイントをご紹介します。
【1歳~2歳】はっきりしたイラストと親子で対話できるストーリー
小さな子どもははっきりとした輪郭のあるイラストに惹かれます。絵がわかりやすく、見やすく、ストーリーがない・または簡単なものを選んであげましょう。
また、自分でページをめくりたがるので破れにくいボードブックなど、ページに厚みがあり指が切れないタイプの絵本もおすすめです。
じゃあじゃあ びりびり
赤ちゃんの暮らしの中で出会う色々な「もの」が名前と音で書かれています。ボードブックは分厚いので、自分でめくったり舐めたりしても大丈夫。
赤ちゃんがいちばん初めに出会う本、という方が多いですね。皆に愛されている歴史ある絵本です。
しろくまちゃんのほっとけーき
しろくまちゃんがホットケーキを作る過程が、ちょうどなんでもやってみたい1歳から2歳半くらいの子どもの心にぴったり!
ホットケーキが焼けていくシーンは何度も繰り返し読んでほしいとリクエストが多い、人気の絵本です。
しろくまちゃんは様々なシリーズもおすすめ。
【3歳~4歳】簡単なストーリーを理解し自分に重ね合わせ、絵本の世界を楽しむ
この年齢になると保育園や幼稚園へ通うようになる頃でしょう。園でも先生に絵本を読んでもらう機会が増えるので、より絵本の世界を楽しんだり、自分を重ね合わせて考えたりすることができるようになります。
簡単なストーリーを好み、絵本の中のセリフを覚えたり、ストーリーを真似て遊びに取り入れるようにもなります。
ちょっとだけ
3歳になるころは、もしかしたら2人目のお子さんが生まれるタイミングかもしれません。また、保育園や幼稚園では年中に向けてお兄さん・お姉さんになると先生からお話があるかもしれません。
子どもは期待とちょっとした不安でいっぱいでしょう。
また、実際に弟や妹が生まれたとき、周囲から「お兄ちゃんになったね」「赤ちゃん、かわいいでしょう」と言われ、実は戸惑っていることもあります。
ママ・パパにもっと甘えたいのにな‥‥‥。と。
そんな子どもの気持ちと、本当は切なさでいっぱいのママの気持ちが詰まった絵本です。
すてきな三にんぐみ
真っ黒でなんだか怖い雰囲気の3人。じつは大どろぼう!
けれどある日、かわいい女の子に出会ってから3人は変わるのです。
夢があってドキドキして、そしてハッピーエンドで終わっていく、子どものわくわくドキドキ感へ寄り添ってくれるステキな絵本です。
『すてきな三にんぐみ トミー=アンゲラー・作/いまえよしとも・訳 偕成社』
【5歳~小学校低学年】少し複雑なストーリーを理解しイラストの少ない児童書などを楽しめる
小学校入学前から小学校低学年になると、少し複雑なストーリーを楽しんだり、児童書など長いお話を何日かに分けて聞くことも楽しめます。
ですが、日によっては自分の小さな頃に読んでもらった絵本をリクエストしてくることも。そんなときも快く楽しく読んであげましょうね。
絵本は子ども自身が自分の成長を振り返ったり、当時の優しいママやパパの声を思い出す、宝物のような存在です。
はじめてのキャンプ
少しずつ友達に目が向き、社会性がぐーんと発達してくる5歳から6歳の頃。
そんな時期に読んであげたいのが、「はじめてのキャンプ」です。
ママ・パパと行くのではなく、知り合いのおばさんと上級生たちと初めて山の中へキャンプに行きます。
怖いことも大変なことも、勇気をだして頑張る主人公の「なほちゃん」。
子どもの自立心が刺激されるかもしれません。
イラストが少なく、絵本よりも少し文字が多め。けれど一晩で読み切れる丁度良い長さです。
かさぶたくん
体の仕組み、草花・野鳥、天気予報‥‥‥。様々な自然現象や体の営みについて関心が高まってくる5歳から小学校低学年の時期に読みたい絵本です。
「福音館書店」の『かがくのとも』シリーズは、そんな知りたい!という子どもの心に応えてくれる絵本が豊富。
転んだりけがをして“かさぶた”になったとき、“かさぶた”の下では一体何が起きているの?工事中?皮膚の工事が終わった後はどうなっちゃうの?などなど、ダイナミックなイラストと正しい情報がこの年齢にぴったりの絵本です。
興味に寄り添った絵本を読み聞かせ、親子の時間を作ろう
年齢に合わせた子どもに人気の絵本を、最適な年齢別にご紹介しました。
年齢別ではありますが、年齢より幼い本を読んでほしがったら、ぜひ読んであげてください。
子どもが絵本を読んでもらうこと、保護者が絵本を読んであげることは多くのメリットがあります。
●子どもがママ・パパを独占できる時間を作っている
●絵本を通しママ・パパ・子どもの声を聞いて心地よくなる
●小さな頃読んだ絵本を通して親子で小さな頃を思い出す
このように親子で温かな情緒を育んでいるのです。
大きくなると自分で読むこともあるでしょう。けれど時々は読んであげたいですね。
★次回は、「子育てのイライラ」「叩きたい・怒鳴りたい、そんなときどうする?」がテーマです。