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トリプル台風に加え、熱帯低気圧が次々と発生か

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風9号、11号、12号の雲(ウェザーマップ)

台風11号は沖縄、台風12号は小笠原へ

台風11号と12号の予報円(ウェザーマップ)
台風11号と12号の予報円(ウェザーマップ)

最新の予報円(気象庁発表)

台風11号が沖縄に向かって西進しています。今後は強い勢力に発達しつつ、あす1日(金)夜以降、あさって2日(土)にかけて、石垣島などの先島諸島付近を通過する見込みで、暴風、高波、高潮、大雨などに警戒が必要です。

一方、台風12号はあす1日(金)にかけて、暴風域を伴う台風となり、北西方向へ進むでしょう。ただその後は発達することなく、むしろやや衰弱しながら進む見込みで、あさって2日(土)から3日(日)にかけて、小笠原諸島を通過する見込みです。その後は熱帯低気圧に変わるため、台風12号が本州付近に近づく可能性はほとんどありませんが、週末から週明けにかけて、湿った空気の影響で、太平洋側で雨脚の強まる所があるかもしれません。

引き続き、2つの台風の動きに、注意、警戒が必要です。

なお台風9号は今後、南シナ海を西寄りに進むため、沖縄地方からは次第に遠ざかる見込みです。

次々と熱帯低気圧が発生へ

予想天気図(ウェザーマップ)
予想天気図(ウェザーマップ)

台風12号は小笠原を過ぎて衰弱する予想ですが、それと変わるように、あさって2日(土)午前9時の予想天気図では、台風12号の南側に新たな熱帯低気圧が2つ発生する予想です。種々の計算の中には、これらの熱帯低気圧が次々と台風に発達して北上することを示すものもあり、これらの動向により、週末以降、来週にかけての本州付近の天気が大きく変わる可能性があります。

なお、仮に新たな台風が発生したとしても、特に強まるわけではなく、勢力ぎりぎりの台風が次々と北上するような計算が多くなっていますが、このあたりの予想はかなりブレが大きく、不確実性が大きな状況ですから、今後も最新情報にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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