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【京都市西京区】今が旬の秋栗を使ったお菓子屋さん2選 栗うば玉や栗よもぎ餅、栗抹茶シフォンや栗パイも

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

朝夕などはようやく秋らしくなってきましたね! さて秋の味覚といえば栗ですよね。あの独特の食感と新鮮なホロ甘さがたまりません。2024年9月25日、上桂周辺で人気を2分する菓子店でその旬の秋栗を使用した逸品が販売されていました。

嵯峨野・嵐山と、至高の日本建築の桂離宮の中間点にあって、洛西地域を代表する和菓子屋さん「京菓子司 井津美屋本店」には、栗うば玉や栗蒸し羊羹、京の名庭など珠玉の逸品が並べられていました。「うば玉」とは、檜扇(ヒオウギ)の花の種子のその名を由来し、黒糖を用いたこし餡に寒天とけしの実を上からかけて固めた約200年前からある京の伝統的和菓子です。井津美屋では、波照間島産の黒糖を使用しています。

京の名庭は、ふんわりとした和風のブッセに大粒の小豆が敷き詰められ、中央には大きな栗がごろりと丸ごと一粒載った創作和菓子です。上品な餡、栗の香ばしさ、和洋の絶妙なあんばいは初めて食べた新食感でめちゃ美味でした。まるで京の枯山水庭園のようというのも納得です。日本茶はもちろん、珈琲、紅茶にも合いそうですね。こちらは菓子業界で最も栄誉な賞とされる第25回全国大菓子博覧会で最高金賞を受賞した逸品です。

吉井淳一取締役に伺うと、「1967年の創業以来、京菓子の伝統を守り、さらに京菓子を進化させるという信念のもと、格調高い上生菓子をはじめ、昔懐かしい素朴な和菓子、洋風を取り入れた斬新な創作菓子までを、職人が心を込めて熟練の技で手づくりしてきた成果」なのだそう。伝統だけにとらわれない革新的な姿勢は京都ならではですね。

阪急上桂駅前を線路沿いに少し上がった閑静な住宅街にある「おやつのわ」は、月に1・2度の営業ですが、ふわふわのドーナツのように次の日に油ぽっくなるようなドーナツではなく、油周りができるだけゆっくりのさくさくドーナツを作るため、京の老舗として名高い山中油店のあっさりした菜種油にこだわったドーナツやシフォンケーキが人気の店です。

この日も行列ができる盛況ぶりでした。定番商品に加え、この日は、旬の秋栗を使った栗よもぎ餅、栗抹茶シフォンや栗パイ、さらに栗カップケーキなども。さらに、オーナー店主の上内玲伊子さんのお母さんが育て、夜な夜な皮をむいたという生栗や栗のしぶかわ煮なども販売されていました。

そのお母さんの栗のしぶかわ煮を中に仕込んだ栗よもぎ餅が美味すぎです。おやつのわのお菓子は、すべて手作りで添加物など何も加えないシンプルなものばかりです。次回、上桂での販売は10月4日です。また10月1日から梅宮大社での朔日参りでの販売も決定。10月11日には阪急桂駅西口で販売される予定です。

「京菓子司 井津美屋」(外部リンク)京都市西京区桂千代原町56-5 075-381-5051

「おやつのわ」(外部リンク)京都市西京区松尾鈴川町89-1 090-1137-8140

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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