【京都市西京区】紫式部の氏神様の古社でフジバカマが見頃 渡り蝶のアサギマダラも飛来 フジバカマ園でも
西山山麓の古社「大原野神社」でも、境内に原種のフジバカマの花は終わりに近くなってきていますが、遅咲きのフジバカマ、コバノフジバカマは2024年9月27日の時点で間もなく満開を迎えそうです。
フジバカマは「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、「準絶滅危惧種」に指定されています。平成10年に貴重な原種が大原野の地域で発見され、以来その保全が取り組まれています。
葉を乾燥させるとクマリンの香り(桜餅の葉の香り)がします。香水蘭の別名もあり、香り高いことから貴族たちが匂い袋にして身に付けていました。神社では、大原野産の原種フジバカマの葉を乾燥させたものを匂い袋にした「藤袴お守り」やアサギマダラのお守りも授与されています。
また、10月31日まで「フジバカマ御朱印」が期間限定で授与されています。社務所にお聞きすると、9月26日には、秋を連れて来るといわれ、2000キロもの距離を飛行してやって来るといわれる渡り蝶の「アサギマダラ」がやってきたのだそう。「望遠レンズなしで、この距離で撮影できました。」(神社Instagram・外部リンク)とのことでした。
また2024年で見納めとなる大原野のフジバカマ園の方では、花の甘い香りに誘われて、アサギマダラが9月25日にその優雅に羽を広げて飛ぶ姿を現したのだそう。残念ながらこの日は、両地点とも蝶を写真に収めることはできませんでした。
ようやく気候も穏やかになってきているので、これからしばらく見られるかもしれません。オーバーツーリズムとは無縁の西山山麓へ出かけてみてはいかがでしょうか!
大原野神社(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1152 075-331-0014
「フジバカマ園」(なんやかんや大原野・外部リンク)京都市西京区大原野小塩町 075-332-6444