メーカーに聞いた!意外と知らない、日産ルークスのグレードの落とし穴
デザイン、走行性能、利便性も◎。よし、購入するぞ!と思っても、次に選ばなくてはいけないのが「グレード選び」。同じように見える車でも、グレードによって付いている装備や、走行性能が違うという車種もあります。また、グレード選びの難しいところは、装備が沢山付いているグレードの方が良い!というわけではないことです。「とりあえず一番良いグレードにしたけど、この機能1回も使わなかった」ということがあっては勿体無い。大事なのは、自分に合ったグレードを選ぶことなのです。とはいっても、グレード選びって色々あって難しい…。ということで、メーカーの方に詳しく聞いてきました。ぜひ、購入の時の参考にして下さると嬉しいです!
今回は、売れ行き絶好調の「日産ルークス」のグレードをチェック!日産ルークスのグレードは分かりにくいので購入される方は要注意です。この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、宜しければ参考にしてみてください↓
ルークス、ルークスハイウェイスターってどんなクルマ?
どちらも「ミニバンの使い勝手と軽の運転しやすさを両立した新しいカタチ」をコンセプトにしています。メインターゲットは、パパ&ママ&小さな子供2人といった「子育て家族」です。主な用途は休日のレジャー(パパが運転)、平日の送り迎えや買い物(ママが運転)を想定しているそうです。ルークス、ルークスハイウェイスターは、室内の広さなどの基本的なことは変わらず、キャラクターが違います。
ルークスの特徴は、万人うけするデザイン&快適で過ごしやすい明るい雰囲気の室内。
ルークスハイウェイスターの特徴は、ルークスと比較するとカスタム系で、高級感のあるスタイリッシュで大人なデザインの室内が魅力です。
デザインで抑えていた方がよいポイントとしては、2トーンカラーはルークス、ルークスハイウェイスターのどちらも選択可能ですが、ルークス、ルークスハイウェイスターでラインナップされているボディカラーが違うので、どうしてもこの色に乗りたい!という人は注意が必要です。
大きく6グレードに分けられる
ルークスには2グレード、ルークスハイウェイスターには4グレードがラインナップされています。なので、ルークスハイウェイスターの方がグレードの選択肢が多いです。また、ルークスはNAのみで、ルークスハイウェイスターはNA&ターボがあります。高速道路を頻繁に利用する方などは、ターボモデルをお勧めします。
ルークス
S
コンパクトボディーに広く使いやすい室内空間を併せ持ったベースのグレード。個人的には、価格が抑えられている分、装備が少し物足りないかなという印象を受けました。14インチのスチールホイールなので、少し物足りないと感じる人も多いかもしれません。
Xグレード
ルークスの上級グレードで、キーを携帯していればその都度キーを取り出さなくてもドアの解錠や施錠ができるインテリジェントキーなど、Sグレードよりも装備充実しています。
ルークスハイウェイスター
X
ルークスハイウェイスターのベースグレードです。ルークスXグレードをベースに、クロームのフロントグリル、タイヤにはアルミホイールなど、専用外装が標準装備されています。
ハイウェイスターXプロパイロットエディション
ハイウェイスターXをベースに、プロパイロットエディションが追加されたグレードです。ハイウェイスターXより、少し快適性が充実しています。
ちなみに、プロパイロットというのは日産の先進安全技術が詰め込まれたパックというイメージを持っていただけると分かりやすいです。
ハイウェイスターターボ
ハイウェイスターXをベースに、ターボエンジンを搭載したグレードです。タイヤは15インチタイヤ&アルミホイールを装着し、全グレードの中で一番走りに特化しています。
ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション
ハイウェイスターXプロパイロットエディションをベースに、ターボエンジンを搭載したグレードです。タイヤは15インチタイヤ&アルミホイールを装着。両側のハンズフリーオートスライドドアなど利便性も◎な、ルークスハイウェイスターの最上級グレードです。
どのグレードも、2WD と4wDが選択可能となります。
安全機能について
全てのグレードに、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントFCW、インテリジェントDAなどの運転する上で、安全をサポートしてくれるような多くの安全装備が標準装備されています。
ただ、グレードによりプロパイロットをはじめ、インテリジェントアラウンドビューモニター、アダプティブLEDヘッドランプ、SOSコールなどを追加で選ばなくてはいけません。ちなみに、プロパイロットというのは日産の先進安全技術がギュッと詰め込まれたパックです。CMやクルマ雑誌で取り上げられているように、ルークスの目玉でもあるプロパイロットは、標準装備ではなくオプションで選択する形なので要注意です。
高速道路を多く利用する方、狭いところでの駐車や夜間の運転が多い方などは、絶対にセレクトした方がよい安全装備です。
自分に見合った装備内容を選び価格を抑えることも必要だが、コンパクトハイトワゴンとなると、ご家族を乗せて使われることも多いと思うので、万一の事故の際に被害を最小限に抑えるためにも先進安全技術がおすすめです!
メーカーオプション、アクセサリについて
ルークスは、メーカーオススメのアクセサリがギュッと詰め込まれたパックがあります。
快適パックA(以下の内容のセットオプション):車内での快適性がグッと増す装備が沢山
プラズマクラスター搭載リヤシーリングファン 、パーソナルテーブル〈後席〉(カップホルダー各2個、コンビニフック付、折りたたみ格納式) 、カップホルダー( 9個) 、USBソケット〈助手席シートバック部〉 、ロールサンシェード〈リヤ〉 、撥水加工シート
プレミアムグラデーションインテリア(快適パックAを含む):軽自動車とは思えないような上質なインテリアを実現する装備の詰め合わせ
快適パックAをベースに、本革巻ステアリング(ブラウン) 、レザー調インストパネル 、ドアトリムクロス(合皮) 、シート地(合皮/トリコット)
快適パックB
この上の2つのパックよりは装備は少ないですが、撥水加工シートやプラズマクラスター搭載リヤシーリングファン など、押さえておきたいアイテムが揃っています。
一個一個の装備を選んでつけていくより、快適装備や利便性がグッとあがるアイテムが詰め込まれた、このパックをつける方が値段的にはお得になります♪
パワースライドドアは?
ルークス、ルークスハイウェイスターの大きな魅力でもある、パワースライドドアは、全てのグレードが両側スライドドアというわけではありません。
ルークス
S
助手席側がパワースライドドア。運転席側は、パワースライドドア不可。ドアの下に足をかざすとスライドドアが自動で開くハンズフリーオートスライドドアもオプション選択出来ません。
X
両側パワースライドドアで、助手席側はハンズフリーオートスライドドア。オプションで両側ハンズフリースライドドアにも出来ます。
ルークスハイウェイスター
ハイウェイスターX
両側パワースライドドアで、助手席側がハンズフリーオートスライドドア。オプションで両側ハンズフリーオートスライドドアにも出来ます。
ハイウェイスターXプロパイロットエディション
両側パワースライドドア&ハンズフリーオートスライドドア。
ハイウェイスターGターボ
両側パワースライドドア、助手席側がハンズフリーオートスライドドア。オプションで両側ハンズフリーオートスライドドアにも出来ます。
ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション
両側パワースライドドア&ハンズフリーオートスライドドア。
必ずしも、両側パワースライドドア&ハンズフリーオートスライドドアではないので要注意です。Sグレードは、ハンズフリーオートスライドドアは選択出来ません。
また、コロナ裾こともありプラズマクラスターイオンを吹き出し風に含ませ、空気清浄、脱臭、除菌に加え、静電気抑制や保湿効果を得る「プラズマクラスター搭載リヤシーリングファン」が人気だそうです。コロナ対策できるというわけではありませんが、商品の性格上人気が出ているアイテムです。
おすすめは、ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション
ターボ搭載&プロパイロット搭載というのが一番のポイントです。家族を乗せて遠くへお出かけに行く、大切な人を乗せるからこそ充実した安全装備にしたいという人にはピッタリのグレードです。
快適装備や両側パワースライドドア、ハンズフリーオートスライドドアなど便利装備が込みこみで、この価格はコスパ◎です。長く使うことを想定するならば、ぜひこのグレードを選択してみて!
写真/モーターピープル・吉野健一