6月19日（日）、東京ドームに5万6千人を超える観客を集め開催された格闘技イベント『Yogibo presents THE MATCH 2022』。メインでは那須川天心（23、TARGET/Cygames）vs武尊（30、K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）の立ち技格闘技ドリームカードが実現し、初回にパンチでダウンを奪った天心がそのまま逃げ切り、5人のジャッジによる判定5-0(29-28.30-28.30-28.30-28.30-27)でキックボクシングラストマッチを勝利で飾った。

1ラウンド、サークリングしながら跳び膝蹴りからの左ストレートや前蹴りなど多彩な打撃で武尊を挑発する天心は、特にボクシング仕込みのジャブが冴え、武尊の出鼻をくじくと、1ラウンド終了ゴング直前、武尊の左フックに合わせて高速の左フック一閃！先制のダウンを奪う。

2ラウンドに入るとバッティングで右目を塞がれ試合が中断する場面や、エンジンをかけ始めた武尊の強打を受け思わず組みつく場面などもあったが、最終ラウンドまでジャブを起点に自分のリズムを崩さず、“ 頂上対決”を制した。

試合後「やったぞ！ 」とマイクで絶叫した天心は喜びと安堵からか感極まって胸を詰まらせたが、「武尊選手がいたからこそキックを続けてこられた 」と改めて最高のライバルに感謝の言葉を送った。