沖縄が梅雨明け 2015年の各地の梅雨明けは?
11日、沖縄で梅雨明けの発表がありました。平年より12日も早い梅雨明けです。沖縄の梅雨明けが早かったことで、その他の各地の梅雨明けはどうなるのでしょうか?
22日間だった梅雨
今年の沖縄の梅雨は入りが遅く、明けが早かったため、期間は22日間と平年の半分ほどしかありませんでした。
期間の短い記録かと思いきや、沖縄では1963年の梅雨が11日間しかなかったという記録があります。
各地の梅雨明けはどうなる?
統計のある1951年以降、沖縄の梅雨明けが平年より1週間以上早かったのは11回あります。
その11回の年に、各地の梅雨明けはどうだったのか?
たとえば関東で調べてみると、平年より早い梅雨明けが6回、平年同日が1回、平年より遅かったのが4回でした。
「沖縄の梅雨明けが早いと本州の梅雨明けも早い」と言うには、弱い裏付けです。
6月中は「梅雨明け平年日」を参考に
1か月先や数か月先を予測する場合、「平年」を参考にするより、計算などで予測したほうが結果が良い場合は、予測を発表する価値があります。
たとえば、桜の開花予想は、平年の開花日を参考にするより、気温などからの計算によって出したほうが結果が良いため、広く発表されているわけです。
毎年、梅雨入りや沖縄が梅雨明けのタイミングで、梅雨明け日の予想が出回ることもありますが、これまでの結果を見ると散々たるものです。
理由は明快。そういった予測技術は、まだ確立されていないからです。つまり、この時点で出回る梅雨明け予想は、根拠が薄い勘に近い情報ということになります。
そういった情報を参考にするよりは、平年日を知っていたほうがよっぽど有益です。平年の梅雨明けは、九州南部だと7月14日頃、中国地方~関東甲信が7月21日頃、東北北部だと7月28日頃です。
7月に入ると、日ごとの予測データなどから、今年の梅雨明け日が少しずつ見えてくるようになります。