29勝(26KO)3敗1分けのヘビー級サウスポー
アンディ・ルイス・ジュニアvs.ルイス・オルティス戦が行われた日、クリプトドットコム・アリーナのリングで一人目の勝者となったのは、ミズーリ州セントルイス出身のヘビー級サウスポー、チャールズ・マーティンだった。
身長196cm、リーチ203cmの恵まれた体躯を持ちながらも、それを生かし切れていないマーティン。2016年の初頭に決定戦でIBFヘビー級タイトルを獲得するも、4月9日、アンソニー・ジョシュアに2回KO負けして王座陥落。2018年9月8日にはポーランドの人気選手、アダム・カナッキに10回判定負け。今年の元日にも、ルイス・オルティスに6ラウンドでストップされていた。
そのマーティンが、22勝(9KO)7敗のデヴィン・バルガスに3回3分59分でTKO勝ちして首を繋いだ。メインのゴングが鳴ったのは20時28分。マーティンのファイトは、その5時間以上前の15時に開始された。
客もまばらなアリーナで、かつて世界ランカーとして王座に挑んだ男はひたすら獲物を追いかけた。
マーティンにとってバルガスは咬ませ犬に過ぎなかったが、再浮上を試みる36歳は安堵の表情を浮かべていた。
マーティンに世界タイトル再挑戦の機会は訪れるだろうか。