なぜHSPが『職場いじめ』のターゲットに!?6つの「具体例」といじめを受けやすい”理由”とは
こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
普段から周囲の空気を読み、人当たりが良く、人一倍気が利くHSPはいじめの対象にはなりにくいように感じるのですが、実はHSPの「優しさ」が原因になってしまうことがあるようです。
この記事では、どのような行為がいじめに該当するのか、また自分がいじめられるような言動をとっていないかについて、考えられる内容となっています。
つらい時に相談できる窓口も紹介しているので、うまく活用してくださいね。
職場いじめの具体例
具体的にどのような行為がいじめにあたるのでしょうか?
厚生労働省の報告書を元に解説していきます。
①身体的な攻撃
②精神的な攻撃
③人間関係からの切り離し
④過大な要求
⑤過小な要求
⑥個の侵害
厚生労働省“職場のいじめ嫌がらせに関する円卓会議ワーキング・グループ報告書”より参照
①身体的な攻撃
殴られたり、蹴られたりの暴行を受けている場合は、明らかないじめです。
②精神的な攻撃
嫌味や陰口にとどまらず、侮辱や名誉棄損などの暴言を吐かれる場合は、いじめに該当します。
③人間関係からの切り離し
無視や仲間外れなどをすることです。
あいさつをしても無視されたり、自分だけ重要な情報を共有してもらえなかったりする場合は、いじめを受けている可能性があります。
④過大な要求
無理難題を押し付けられ、できなかったら叱責する行為はいじめにあたります。
⑤過小な要求
まったく仕事をさせないことや業務とは関係ない雑用や掃除などをやらせて、見せしめにする行為もいじめに該当します。
⑥個の侵害
プライベートへの過度な干渉はいじめになりえます。
度が過ぎると、ハラスメントへもつながる恐れがあります。
その他にも責任の押し付けや手柄の横取り、会社を休ませてもらえないなどもいじめに該当する場合があります。
HSPが職場でいじめを受けやすい理由
人と協調し合うことを大切にするHSPがなぜいじめの対象になりやすいのでしょうか?
いくつか理由をあげてみました。
- 反応が大きい
- 逆効果な努力をしている
- 嫌なことを我慢して受け入れてしまう
順番に解説していきます。
反応が大きい
いじめてくる相手に対して、過剰に反応していませんか?
あなたの大きなリアクションを見るのが楽しくていじめているのかもしれません。
なるべく反応をしないことや、会話がかみ合わないようにして、相手の欲求が満たされないようにしてみましょう。
リアクションが薄い相手だと分かると、自分から離れていくかもしれません。
逆効果な努力をしている
いじめてくる相手のご機嫌取りのようなことをしていませんか?
HSPは誰にでも好かれていなければいけないと、ついつい思いがちです。
嫌いな相手や苦手な相手にも何とか好意を持ってもらおうと努力し、疲弊してしまいます。
もしかしたら相手はあなたのことを見下し、都合の良いように利用しているだけかもしれません。
嫌なことを我慢して受け入れてしまう
嫌なことをされても、やめてほしいと意思を伝えないことが原因の一つかもしれません。
あなたに仕事を押し付けていれば、何とかしてもらえると味をしめている可能性もあります。
そもそもいじめをしてくる人は、小心者であることが多いので、はっきりと自分の意見を伝えると、怖気づくかもしれません。
ただ、楯突くといじめがエスカレートする場合もあるため、注意が必要です。
いじめを受けた時の相談窓口
いじめを受けた時は一人で抱え込まずに、信頼のおける人や各分野のプロに相談することをオススメします。
相談窓口については大きく分けると次の2パターンがあります。
- 会社の相談窓口
- 外部の相談窓口
大企業は2020年6月より、中小企業は2022年4月より社内に相談窓口を設置することが、義務付けられました。
しかし、会社に相談することが何となくはばかられる場合は、下記の外部の相談窓口を利用しましょう。
- 労働局
- みんなの人権110番
- 法テラス
- 医療機関
労働局
総合労働相談コーナーにて、専門の相談員が面談をしてくれます。
違反があった場合は、企業への是正勧告の措置や、個別労働紛争のあっせんから解決への手助けをしてもらえます。
みんなの人権110番
電話で相談を聞いてもらえます。
電話は最寄りの法務局・地方法務局へつながります。
受付時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までです。
法テラス
解決に向けての法制度を教えてもらえたり、弁護士を紹介してもらえたりなど、無料で案内してくれます。
医療機関
心身ともに追い込まれてしまい日常生活に支障をきたしている場合は、医療機関を受診しましょう。
また、専門のカウンセラーによるカウンセリングを受けることで、精神的なつらさから脱却できるかもしれません。
まとめ
本日はHSPと職場いじめをテーマにお話しました。
いかがでしたか?
- いじめにあたる具体的な行為を把握しましょう。
- いじめにあいやすい言動を取っていないか、考えてみましょう。
- いじめにあってしまった場合は、相談できる機関があることを知っておきましょう。
もしこの記事を読んでいるあなたが職場いじめに合っているのであれば、少しでも参考になったり気持ちが楽になれば嬉しいです。
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