【徹底比較】資生堂に激似でバズったダイソーの100円ブラシ。その実力を美容のプロが検証した結果は?
お付き合いいただき、ありがとうございます。エイジング美容研究家・美容ライターの遠藤幸子です。
遠藤幸子の活動実績は、こちら。
メイクの仕上がりを左右するブラシ。皆さんは、どのようなものをお使いですか?
名品と呼ばれるブラシはたくさんありますが、そのすべてを手に入れるにはお金がかかります。そこそこの実力を兼ね備えながらお求めやすい価格のブラシがあれば魅力的ですよね。
今回は、昨年資生堂の大ヒットブラシに激似と話題になった、ダイソー「フィンファーマルチブラシ」(税込価格110円)を入手。その実力を本家資生堂と比較しながら検証します。
「フィンガーマルチブラシ」ってどんな商品?
ダイソー「フィンガーマルチブラシ」は、先端に丸みがあり、毛が短い筒状のブラシ。
昨年バズり一時期欠品が続いて入手困難でしたが、最近入手することができました。
商品の説明書には、「グラデーションリップ、コンシーラー、ノーズシャドウ、アイシャドウなどマルチにご使用いただけます。」と明記されています。
その特徴として、「ぼかしが得意で、目元・口元の自然なグラデーションに」とも書かれています。
材質は本体:ポリスチレン、アルミニウム、毛:ポリエステルで、中国製です。
今回比較する資生堂の大ヒットブラシとは?
一方、今回比較する資生堂の製品情報は、下記の通り。
なお、こちらの製品は日本製です。
コンシーラーブラシとして比較してみた
ダイソーがマルチブラシであるのに対し、資生堂はコンシーラーブラシ。コンシーラーブラシとして比較してみました。
(1)ビジュアル
一見毛の部分はとてもよく似ていますが、柄の部分は大きく異なります。ダイソーが直径1cm程度の筒状であるのに対し、資生堂は毛の反対側に向かって途中から徐々に細くなる形状。
また、デザインも資生堂のほうが当然のことながら美しくスタイリッシュで、ロゴが目を引きます。ダイソーは全体的に黒色をしていてロゴは入っていません。
(2)重さ
次に重さを比較してみました。筆者が手持ちのはかりで計測したところ6g。多少誤差があるかもしれませんが、手で持った印象でも同じくらいの重さに感じられました。
(3)毛量と肌あたり
毛量は、どちらかというとダイソーの方が多い印象です。しかし、毛の密度は資生堂のほうが高いように感じられました。毛1本1本の太さは大きく変わらないため、根本部分の束ね具合が関係しているような印象を持ちました。
次に肌あたりについては、どちらもいいです。肌に負担をかけにくいやわらかな肌あたりで、心地よく使えます。
ただ、毛の先端部分のカットのされ方が若干異なり、資生堂は緩やかに斜めにカットされています。そのため肌に絶妙なフィット感があり、ダイソーよりも肌に添うようなあたり方でより心地よく感じられました。
(4)使いやすさ
使いやすさについては、完全に資生堂に軍配が上がります。柄の部分が資生堂のほうが非常に持ちやすく設計されていることが大きく関係しています。
ダイソーよりも力がふっと抜けて使えるような感覚があり、デリケートな目元、口元に使うことを考えると、資生堂のほうが安心感があります。
(5)仕上がり
肝心の仕上がりについてですが、ダイソーが健闘したものの、資生堂に軍配が上がりました。資生堂の勝因は、ブラシの先端が斜めにカットされていて絶妙に肌にフィットし、毛が肌のキメに入り込みながら自然に肌悩みをカバーできるところにありました。
また、今回はクリームコンシーラーを使用しましたが、画像でご確認いただける通りブラシ含みが資生堂のほうが均一で、ダイソーはムラになりました。このあたりが勝敗を分けたようです。
まとめ
言わずもがなというところではありますが、資生堂はビジュアル、使用感、仕上がりともに素晴らしく、価格に見合うクオリティを感じる名品です。メイクアップアーティストにも愛用者が多く、筆者も2本所持しています。
それに対し、30分の1近い価格の100均商品であるダイソーがどれだけ対抗できるかが見どころでしたが、仕上がりに多少差が出たとはいえ、税込価格110円とは思えないほどのクオリティを誇るダイソー。コスパを考えてみると、ダイソーは非常に優秀です。
これまでクオリティの高いブラシばかり愛用してきた方にはやはり資生堂がおすすめです。けれど、洗い替えにたくさんブラシがあると便利な忙しい方はダイソーを試してみるのもひとつです。
ダイソーは、非常に安価なためにいつバズって再び欠品してしまうかわかりません。見つけたときが買い時。ぜひお早めにチェックしてみてください。
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