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【京都市】東山区 清水寺の麓の「大谷本廟」内にある『石窟』!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「大谷本廟内石窟(大谷本廟内石窟)」は、「大谷本廟」境内にある「読経所」の前にあります。

多くの人が、お墓詣りなどで詣る「大谷本廟」ですが、石窟があることを知らない人が多いそうです。

元亨元年(1321年)に、覚信尼の孫である覚如が大谷廟堂を寺院化し、「本願寺」(いわゆる大谷本願寺)と改名したそうです。その、覚信尼の石碑がある横に石窟の入り口があります。

石窟は、親鸞上人が学問をされた場所だそう。

江戸時代前半に京都名所案内として書かれた「京童跡追(きょうわらべあとおい、1667年(寛文7年))」などにも紹介されており、その重要さがわかりますね。現在も石窟の入口付近には漆喰の痕跡や踏石があり、そこに扉があったと言われています。

柵があり中には入れませんが、中をしげしげと見てしまいます!浄土真宗本願寺派の本山の本願寺が所有する墓地であり、浄土真宗の宗祖・親鸞の墓所でもある『西大谷』さん。

創建年は文永9年(1272年)と言われています。石窟は親鸞の廟堂(大谷廟堂)のあった「祟泰院」付近(現在の知恩院さんの山門北側あたり)』より移されたそうですよ。

中には、お地蔵様や石塔などが納められていたそうで、この中で勉強しながら浄土真宗を開祖されたと思うと、親鸞聖人の勤勉さに屈服!

調査によれば、数少ない貴重な石窟が、目の前で見れるとはすごい事ですね!お墓まいりや清水寺への観光に加え、「大谷本廟内石窟」を拝見しつつ、親鸞聖人に思いを馳せて見られてはいかがでしょう…

大谷本廟 西本願寺

住所: 〒605-0846 京都市東山区五条橋東6-514

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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