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鹿児島県警の隠ぺい疑惑巡る秘密漏えい 「公益通報」に当たるか、その要件は

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:イメージマート)

 鹿児島県警の枕崎署員による盗撮事件などを巡り、鹿児島地検は7月5日、この不祥事を隠ぺいしたなどとして犯人隠避の容疑で刑事告発されていた県警本部長を不起訴とした。記者に捜査情報を漏えいしたとして6月21日に元生活安全部長を国家公務員法の守秘義務違反の容疑で起訴したのとは対象的だ。元部長に対する裁判の主な争点は、「公益通報」ないしそれに準ずる行動だったと言えるか否かである。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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