Yahoo!ニュース

8月もカレンダーに注意 五輪閉会式の8日が山の日、9日振休で11日は平日に

前田恒彦元特捜部主任検事
8月11日が「山の日」になっているカレンダーや手帳は手書きで修正を(写真:アフロ)

 紙のカレンダーや手帳では、8月11日(水)が赤字で「山の日」と印刷されているのではないか。しかし、昨年12月に施行された改正五輪特措法により、7月と同じく8月も祝日が移動しているので注意を要する。

 まず、本来だと11日(水)だった「山の日」は、オリンピックの閉会式が行われる8日(日)に変更されている。また、日曜と祝日が重なるので、祝日法の規定により、その後の直近の平日である9日(月)が振替休日になる。

 当初は「山の日」をこの9日(月)に移動させる案だったが、「長崎原爆の日」が祝日になるのは問題だということで、8日(日)に変更された経緯がある。

 もはや五輪特措法の再改正などあり得ないから、こうした「五輪シフト」がキャンセルされることはない。忘れずに手書きでカレンダーや手帳を修正しておこう。

 なお、オリンピックが終わると、今度はパラリンピックが始まる。開会式は8月24日(火)、閉会式は9月5日(日)だ。しかし、改正五輪特措法では、パラリンピックに向けた祝日の移動はない。9月の「敬老の日」や「秋分の日」は暦どおりだ。

 ただし、10月は本来だと11日(月)だった「スポーツの日」がオリンピック開会式の7月23日(金)に変更されたため、その10月11日(月)は祝日ではなく平日になる。10月のカレンダーや手帳も手書きで修正しておく必要がある。(了)

(参考)

 改正五輪特措法や祝日法を反映した正しい8~10月のカレンダー

提供:Globe_Design/イメージマート

提供:Globe_Design/イメージマート

提供:Globe_Design/イメージマート

元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

元特捜部主任検事の被疑者ノート

税込1,100円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

前田恒彦の最近の記事