【富田林市】冷房の効いた涼しいすばるホールで演劇を無料鑑賞。夏・劇!すばる演劇フェスティバル2023
物価高の昨今、コンビニ弁当もワンコインを越えるものが増えてきていますね。また花火の有料席が100万円が登場するなど、何かとお金がかかります。お芝居や演劇を見たくても、もちろん入場料を払わなくてはいけません。
そんな世知辛い世の中で、なんと無料で演劇が見られるイベントがあります。すばるホールで、夏・劇!すばる演劇フェスティバル2023が今年も開催されているのです。
この演劇フェスティバル、原則整理券が必要なものの、無料で鑑賞できるのです。とても気になったので、先日開催された演劇を観にすばるホールに行ってきました。
この日見たのは、精華高校演劇部の「読み聞かせ走れメロス」です。太宰治原作の作品をもとに、脚本家が現代風にアレンジした内容でした。
富田林では、昨年、第16回春季全国高等学校演劇研究大会が開催され、高校生のハイレベルな演劇をすばるホールの大ホールで見ることができました。
また昨年の12月には、劇作家で演出家の平田 オリザ氏を招いて、演劇とまちづくりについての講演会が行なわれていました。
その他にも、全国的に有名な劇団カッパ座の本拠地が富田林にあるなど、富田林は市を挙げて演劇文化を盛り上げていこうという空気があります。
今回の演劇フェスティバルは、すばるホールの小ホールで行なわれますが、後ろの席が少し高くなっていて後からでも鑑賞しやすくなっています。
実際の演劇の模様は撮影禁止されているので、ここでは紹介できません。またストーリーの細かいところや感想についても主観が入るため、あえて割愛いたします。
ただ言えることは、小ホールの良さとして、観客と演者との距離が大ホールと比べてきわめて近いことがあげられます。
これは5月に行なわれたすばる学園祭の小ホールでのひとコマですが、本当に観客に近いところで演じられるので、大劇場と比べて臨場感が違いました。
そういえば、劇団カッパ座の劇場ぷらっとも、客席数が100人程度と本当に観客との距離が近く、カッパ座の方も「このくらいの客席数で演者との近さがあるほうが、演劇のすばらしさをみんなにわかってもらえる」と言っていたことを思い出します。
さて、「夏・劇!すばる演劇フェスティバル2023」の今後の予定を紹介しましょう。
- クリオネ(マリオネット)7月25日(火) 15:00~(45分:無料:整理券)
劇団たふたふ 7月29日(土)14:30~ (30分:無料:整理券)- 人形劇団Zooっと 8月17日(木)14:30~(40分:無料:整理券)
- 劇団つつじ満開座公演「隣の宇宙人」 9月3日(日) ①10:30~ ②13:30~(60分:無料 整理券)
ちなみに劇団つつじ満開座(外部リンク)さんは、富田林を拠点に芝居を続けて20余年、オリジナルの脚本を中心とした公演で、作品数は50作品超えているそうです。また2002年秋、富田林市より教育文化功労賞を受賞したとのこと。非常に興味深いですね。
昨年の講演会では、平田オリザさんが「海外の演劇は富裕層だけでなく、貧困層向けに演じられる空気があり、例えば職を失った人にも無料で演劇を鑑賞してもらって感動してもらい、そして生きる為の希望を与えられる」というようなニュアンスの話をされていたのが特に印象的でした。
そう考えれば今回の無料で行なわれる演劇の数々はそういう趣旨も多少なりとも含んでいるのかなと思いました。興味のある方はこの夏、ぜひすばるホールの小ホールで演劇を見てみてはいかがでしょう。
すばるホール
住所:大阪府富田林市桜ケ丘町2番8号
入場料:無料(要整理券)
アクセス:近鉄川西駅から徒歩8分
富田林駅からレインボーバス すばるホール前バス停下車すぐ、または総合福祉会館前バス停から徒歩1分
※記事へのご感想等ございましたら、「奥河内から情報発信」ページのプロフィール欄にSNSへのリンクがありますので、そちらからお願いします。