「苦味の強いズッキーニは絶対に食べないで!」八百屋からの警告!そのワケとは
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
気温が高くなってきて、青果コーナーも春野菜中心の売り場から夏野菜を目立たせる売り場に変わっていっているのではないでしょうか。
そんなこれから旬を迎えて美味しくなってくる夏野菜。ピーマン、ナス、トマト、きゅうりなどありますが、皆さんはどの夏野菜がお好きですか?
私が個人的に売り込んでいる夏野菜は「ズッキーニ」です。ズッキーニはおしゃれな料理に入っているイメージが強くて、トマトやきゅうりのように一般的な料理に使うイメージがないので、なかなか売れてくれない野菜なんです。
そんなズッキーニ。チーズ焼きにしても良いですし、生で食べてもとても美味しいくて、かなりポテンシャルの高い野菜だと思っているので、たくさん食べてほしいと思っています。
そんなズッキーニですが、一つ気をつけて欲しいことがあります。それは苦味が強い個体は食べずに捨ててほしいということです。
そこで今回は「苦いズッキーニを食べてはいけない理由」を紹介していきます。
苦味の強いズッキーニを食べてはいけない理由
苦味の強いズッキーニは食べてはいけません。
その理由は、きゅうりやズッキーニのような瓜科の野菜には「ククルビタシン」と呼ばれる毒素が含まれているからです。このククルビタシンの含有量は品種や生育状況によってまばらで、基本的にはほんの少量しか含んでいないのですが、稀にかなりの含有量を含む個体があります。
ククルビタシンは苦味があるので、ズッキーニに限らず、瓜科の野菜を食べるときは調理前に少し味見して苦味が強くないか確かめた方が良いです。
こう言うと「どのくらいの苦味だと捨てた方が良いの?」と聞かれますが、「若干苦いかも」くらいだと問題ありません。食べることができないくらい強い苦味がある場合は捨てた方が良いです。これは感覚の問題なので、不安に思ったら食べない方が良いでしょう。
しかもククルビタシンは加熱しても消えません。料理全体が苦くなってしまいますし、食中毒の原因になるので、絶対に無理して食べないでくださいね。
味見した時に苦味が強い場合は、とっておいて購入したスーパーに連絡して交換してもらうのも良いでしょう。
購入したズッキーニの場合滅多にありませんが、趣味で家庭菜園をしている方からもらった場合は注意した方が良いでしょう。
苦いズッキーニは食べないで!まとめ
今回は「苦みが強いズッキーニを食べてはいけない理由」を紹介しました。
この情報は各県のホームページや、農林水産省のページでも書かれている内容ですが、一般にはあまり知られていない情報だと思いましたので注意喚起のために紹介しました。
この情報をSNSで紹介すると、「ズッキーニの需要が落ちたらどうするんだ!」というような反応を頂くことがありますが、事実と対策を伝えて消費者の方に安心してもらった上で安全に食べてもらった方が良いと考えています。
私もズッキーニを売る側ですし、好き野菜の1つですが、消費者の安心安全の方が重要だと考えています。
他にも「新鮮でおいしいズッキーニの選び方」や「絶品!ズッキーニのホイルチーズ焼きのレシピ」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。