【邪道】缶スプレーでエンジン始動テストしてみる。
バイクなどのレストア作業における「始動テスト」の方法です。
割と昔からある方法で、エンジンが掛からなくなったバイクや、ガソリンタンクが使えないけどもエンジンが動くかどうかだけチェックしたい時などに、「とりあえずエンジンが生きてるかどうか判断」するときに知っておくと便利なテクニックです。
もっとも、新しくてきれいなバイクしか触れたことがない今どきの若者にはまったくもって縁がないテクニックだとは思いますが(笑)ボロバイクが好きなオッサンの遊びだと思って軽く流してください。
こんな時に便利
・ガソリンタンクがないけどエンジンの始動チェックをしたい
・キャブレターが使えないときの始動チェック
・オークションに出品するときのエンジン始動チェック
ぶっちゃけ、缶スプレーであれば大体は始動できるらしいです。
カラクリは至って簡単。缶スプレーの中には、内部の液体を吹き出すためにLPGが封入されているから。つまりは、LPG車と同じ原理ですよね。手動のインジェクションのようなもの。
とはいえ、塗料スプレーを使えば中身に色がついちゃうし、殺虫剤とかじゃ危険なガスが排出されそうなので、ワタシはもっぱら潤滑剤を使ってます。油膜が溶けるんじゃん?って見方もあるのですが、とりあえずは「潤滑剤」だし。さすがに焼き付きはしないでしょう、ってイメージだけなのですがw
実際のやり方は至ってシンプル。簡単です。
マフラーは付けておいたほうがいいです。始動テストとはいえ、エンジンが動くので排気音がでます。マフラーないと流石にヤカマシイ。
今回のテストではキャブレターを外してますが、付いたままでもできます。
最初に、吸気ポートの中に軽くシュッとひと吹きしておいてから、缶スプレーを入り口にあてながらキックの用意。
あとは、キック連打しながら潤滑スプレーを吹き付けます。
ちなみに、キック式なら二人でやるのがベター。セルスターターがあるなら一人でも簡単にできます。
LPGは始動性が良好なのですぐエンジン始動しますが、あまり調子のって長時間やらないでください。仮にも始動テストであり、また、正式な潤滑手順を踏んでないので長時間の運転はカーボンがたまる原因になったり潤滑不良による不具合を起こす危険性があります。
あくまでテスト。
動くことがわかったらやめておくのが吉ってもんです。
また、エンジンの種類によっては白煙がすごいです。正規の混合比ではないので当たり前ですが、住宅密集地などではおススメできません。ご注意ください。
リスクもありますが、便利なテスト方法であることは間違いありません。エンジンが不動になる原因はたくさんあるので、「どこが原因か?」と夜も寝ずに考えるよりもまずは行動!少なくともこのテストで、不動の原因がエンジン単体にあるのかどうか?がハッキリします。これで始動しなければ、スパークプラグ不良または圧縮不良と判断できますしね。