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【葛飾区】紅葉とツワブキが池を彩る閑静な日本庭園!「外谷汐入庭園」で晩秋の景色を満喫

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

西新小岩の「外谷汐入庭園」は、秋の眺めがひときわ美しい池泉回遊式庭園として知る人ぞ知る場所です。現在、風情ある庭のあちこちを紅葉が彩っており、せせらぎとの競演が見事。ツワブキの花の群生も見応えがあります。
(写真はすべて2024年11月26日撮影)

紅葉が見える外谷汐入庭園の棟門
紅葉が見える外谷汐入庭園の棟門

中川が綾瀬川と合流する地点に架かる、上平井橋のすぐ近くに、外谷汐入庭園があります。端正な棟門棟門をくぐると、飛び石がめぐる庭は鮮やかな秋の装い。赤や黄色の木々が、点在する石灯籠や庭石に映えています。

庭園の案内板と色付いた木々
庭園の案内板と色付いた木々
石灯籠を覆う真っ赤なモミジ
石灯籠を覆う真っ赤なモミジ

飛び石に導かれて庭園の右側へ歩いていくと、水音が響く池が広がっています。立派な石橋が架かる池のまわりでは紅葉が進んでおり、とりわけ黄色く色付いた葉はまぶしいほど鮮やかです。水辺や庭石のまわりではツワブキの花も見頃になっており、明るい黄色の花びらがぱっと目を引きます。

池のまわりの紅葉が鮮やか
池のまわりの紅葉が鮮やか
庭を彩るツワブキの群生
庭を彩るツワブキの群生

池を覆うように茂るカエデの木々は、上部から赤く色付いています。石橋からの眺めが真っ赤になるまではまだしばらく時間がかかりそうですが、水辺で早くも紅色に色付く小さなモミジが可憐です。

上部から赤く染まるカエデの木々
上部から赤く染まるカエデの木々
水辺を彩る真っ赤なモミジとツワブキ
水辺を彩る真っ赤なモミジとツワブキ

この庭園の敷地は、米穀商だった外谷辨次郎氏が、関東大震災後に邸宅を構えていた場所です。外谷氏が作った池泉回遊式庭園を、後に遺族が葛飾区に寄贈し、区が改修して現在の姿になりました。築山と池泉を配した庭園は、大正から昭和初期のお屋敷を彩った、風雅な景色の面影を今に伝えています。四季折々に美しい庭園ですが、秋の色合いの美しさは格別です。

池のほとりの石灯籠が秋色に染まる
池のほとりの石灯籠が秋色に染まる

池の石の上では、あちこちでカメの姿が見られました。首をいっぱいにのばして日光浴をするカメたちの様子が、まるで紅葉を楽しんでいるように見えます。秋の池泉回遊式庭園ならではの、ほほえましい光景に和みます。

石の上で首を伸ばすカメたち
石の上で首を伸ばすカメたち

外谷汐入庭園の紅葉はこの先ますます進んでいきます。ぜひ足を運んで、せせらぎを彩る秋の美しさを楽しんでくださいね。閑静なひとときを過ごせます。

施設名: 外谷汐入庭園
住所: 東京都葛飾区西新小岩3-42-3
電話: 03-3693-1777(葛飾区公園課 管理運営係)
アクセス: JR新小岩駅から京成タウンバス 新小52(市川駅行き)で「上平井町」下車、徒歩約3分/京成タウンバス「立石駅通り」「四ッ木駅」他から、新小52(新小岩駅東北広場行き)で「上平井町」下車、徒歩約3分
営業時間: 常時開園
定休日: 無休
料金: 無料

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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