【東京都心】30度真夏日から23度に急降下!石油ストーブなど暖房準備で寒暖差対策を
昨日19日は東京都で予想どおり気温が急上昇し、午後1時30分頃に30度を超え統計開始以来もっとも遅い真夏日を観測しました。
しかし、今日20日は一転して最高気温が22.7度まで急降下。長野市や仙台市ではマイナス11度超えの寒暖差を記録しています。
このような、急激な温度変化によって押入れにしまっていた暖房器具を、早々に取り出した寒がりやさんも少なくないのでは・・
ただ、長期間使用しないで保管していた暖房器具は、きちんと点検して使用しないと事故につながるかもしれません。
去年使ってそのまま保管していた石油ストーブの点検
去年使用していた石油ストーブを今シーズン使用する際には、以下の点に注意が必要です。
ほこりの除去
石油ストーブにほこりが堆積していると、燃焼状態の悪化や火災の危険性が高まります。
使用前に徹底的に掃除を行い、特に置台や燃焼部位の近くのほこりを取り除きましょう。
対震自動消火装置&燃焼筒の取り付け確認
対震自動消火装置が正しく動作するか確認します。機器本体を前後に揺らし、芯が完全に下がることを確認してください。
さらに、燃焼筒が正しくセットされているか確認します。燃焼筒のつまみを2~3回動かして、しっかりと取り付けられていることを確認しましょう。
去年の灯油は使わないで!新しい灯油の使用
去年の灯油は使用せず、新しい灯油を給油してください。
古い灯油は劣化しており、異常燃焼や一酸化炭素の排出を引き起こす可能性があります。
大丈夫だろうと油断して古い灯油を使うと、一酸化炭素中毒に陥る可能性が高くなるため、絶対に避けましょう。
昨シーズンの灯油が残っている場合は、タンクや機器本体から抜き取ります。
古い灯油はガソリンスタンドに持っていくと、有償で処分が可能です。
去年使ってそのまま保管していた石油ファンヒーターの点検
石油ファンヒーターも前述した石油ストーブと同じく、使用前に以下の点検が必要です。
タンクに残っているシーズン越しの古い灯油は使わない
これは石油ストーブと共通であり、タンクに残っている石油や倉庫に保管していた古い灯油は使用してはいけません。
エアーフィルターの清掃
ファンヒーターの背面にあるエアーフィルターと、温風空気取入口のゴミやホコリを掃除機またはブラシで丁寧に取り除きます。
これらが目詰まりすると、燃焼不良や誤作動の原因となるからです。
去年使ってそのまま保管していた電気ストーブの点検
電気ストーブもシーズンを越して利用する際には、以下の点に注意しましょう。
ほこりの除去
電気ストーブの表面や、内部に付いているほこりを丁寧に取り除きます。
特に発熱部分や吸気口のほこりは、重点的に清掃しましょう。
電源プラグの確認
電源プラグにほこりが付着していないか確認し、乾いた布でよく拭いてください。ほこりの蓄積は、火災の原因となる可能性があります。
電源コードの点検
電源コードに傷や劣化がないか確認します。
異常がある場合は使用を控え、専門家による点検や交換を検討しましょう。
明日21日は暖房をつけたくなる寒さの地域も
tenki.jpによると、明日21日の朝は中国地方から北海道まで広い範囲で冷え込む予想です。
最低気温を見ると札幌市は3度と霜が降りるくらいで、釧路市は0度と氷が張るほどの冷え込みの予想。仙台市は7度、長野市は8度、新潟市は9度と11月並みで、暖房をつけたくなる寒さとなります。
東京都心でも最低気温は12度と上着は必須であり、急に冷え込むため、暖房器具の使用を検討している方も多いはず。
石油ストーブや石油ファンヒーター、電気ストーブが代表的な暖房器具ですが、使用前には点検や清掃などが必要です。
特に石油ストーブやファンヒーターでは、タンクに残っている去年の灯油を使うのはNGです。また、倉庫に保管していたポリタンクの石油も使用は避けましょう。
急に冷え込んでくると点検や掃除を怠ってしまいがちですが、一酸化炭素中毒や火災のリスクが高くなるので要注意です。正しい使用法で、これから訪れる冬に備えましょう。