【大津市】PTAはもういらない?改革を進める小学校のPTA会長さんと副会長さんにお話を伺いました
こんにちは、Sariです!今回はPTAの改革について、インタビューレポートです。
子どもの学校のPTAについて、昨今さまざまな議論が交わされているのをご存知でしょうか。
フルタイム・パートを問わず、両親共働きの家庭が増えた現代、PTA役員の仕事と両立するのは大変で、なるべくやりたくないという人が増えています。立候補がいなくてくじ引きになり、イヤイヤ引き受ける人で成り立つPTAとはいかがなものかと、私も子どもが小さい頃にPTAに関わって思っていました。
そんなPTAが本当に必要なのか、アンケートを取り、改革に取り組んでいる大津市の小学校のPTA会長さんと副会長さんにお話を伺いました。
今年から雄琴小学校のPTA会長になった平松さんと副会長の田中さんは、今までのPTAの活動に限界を感じ、
保護者のみなさんにアンケートを取られました。
- 「PTAの活動について廃止した方が良いか」
- 「通年の役員としてではなく、ボランティアとして参加したいと思うか」
- 「広報誌は必要か」
などなど。
結果は、廃止した方がよいという人が半数を占めたそうです。しかしながら、未提出の人も4割いたことに、平松さんは問題を感じました。無関心の保護者が多いと感じたのです。
そこで今年のPTAは廃止せず、関心を持ってもらえる新たなPTAを作ろうと、改革に着手し始められました。
アンケートを提出してくれた方達の中では、役員としてではなくボランティアとして参加したいという声が多く、広報紙はネット配信で良いという意見が多数でした。
そこで平松さんたちは、「がくぷり」というアプリを導入し、学校などでの子どもの様子を細かく保護者に伝える取り組みを始められました。
PTAの資料作りも役員の負担だったので、連絡事項についても「がくぷり」で配信し、意見の交換などもアプリ上でできるようにしました。会議の回数もこれで激減したそうです。
また、不要な役員の仕事を廃止したほか、行事ごとにボランティアを募って、役員だけではなく保護者が積極的にイベントに関われる形を始められました。
「昨年までは学校内に落ち着きのない子が多かった」と平松さん。その原因の1つとして、「親の無関心」があると考えられました。「子どもはもっと大人にかまって欲しいのではないか。」
そこで今年6月から、週に1回、昼休みに来られる保護者と一緒にドッジボール大会をするなどの
取り組み「一緒に遊び隊」というものを始められました。
保護者は6人ほど集まり、子どもは100人集まってとても盛り上がっているそうです。
コロナ禍もあり、触れあいが減ってしまったことも落ち着かない子が増えた原因だと考え、
今年11月に150周年を迎えるという雄琴小学校では、親子の触れあいができるような大イベントをPTA役員のみなさんが企画しておられます。
例えば、たき火をしてマイムマイムをみんなで踊ることなどを考えておられるそうで、コロナで行動を制限されるのに慣れてしまった子ども達に、「手をつないでもいいんだよ」と伝えたい、と平松さんはおっしゃいます。素敵な取り組みですよね。
まとめ
アメリカではPTAではなくPTOという取り組みがあるそうです。完全自由のボランティア制の活動で、平松さん達はそれに近い形を模索しておられます。
「子ども達のために、自由に楽しく自主的に保護者が関わるような組織にしていきたい」
と話す平松さんと田中さん。
ぜひPTAに新たな風を巻き起こしてもらいたいと思います!