2014年の梅雨明け 明けてから気をつけたい3つのこと
西日本や東海に続き、22日(火)には関東甲信でも梅雨明けの発表がありました。
梅雨明けと聞くと、気分も浮きがちですが、今年は油断できないことが3つあります。
1.熱中症患者の急増
暑さに慣れていない梅雨明け前後の時期は、もともと熱中症患者が増えやすいタイミングですが、今年もその危険度を高めるような厳しい暑さがやってきます。
梅雨明けした地域では、連日32~33℃前後の暑さが続き、内陸を中心に35℃前後の日が続く猛暑となる所も。
熱中症による犠牲者の多くを占める高齢者には、「熱中症に気をつけて」という一本の電話が、最悪の事態を回避することにつながるかもしれません。遠くの家族・親戚、近所のお知り合いなど、梅雨明けのタイミングでひと声かけてみてはいかがでしょうか。
口にすることで、自分の熱中症への意識もいっそう高まるはずです。
2.急な激しい雨や雷雨
真夏を連れてくる梅雨明け直後の太平洋高気圧は、全力疾走型と、休み休み型があります。
今年は後者。28日(月)からの週は、高気圧がいったん手を抜く形になって、梅雨明けした地域でも、急な激しい雨や雷雨をもたらす雨雲が、あちこちで発生しそうな気配。24日(木)~27日(日)も、狭い範囲ですが、突発的な激しい雨に油断できません。
ちなみに、もしこの雨が降らなければ、気温は下がらず、いっそう暑さが酷になり、熱中症にさらに気をつけなくてはいけなくなります。
3.台風の北上
北上中の台風10号は、沖縄の石垣島など先島諸島に、23日(水)にかけて接近。
10号のあとにも、7月中に日本のはるか南海上で、新たな台風の発生が予測され、コースや勢力などまだ何とも言えませんが、これも北上する可能性があります。
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「猛暑」「冷夏」と、ひと言でまとめてしまいがちな夏ですが、どんな夏でも天気・気温に必ず波があります。
梅雨明け直後の空のイメージだけで今夏の天候を決めつけず、日々予報を確認して、気象リスクに対応していただければと思います。
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■梅雨明けは平年並みでした。一か月以上前からの梅雨明け予想はナンセンス。
■長期予報のとらえ方について。
※22日午前11時、関東甲信の梅雨明けを、発表済みの表現に修正しました。