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第5戦の先発マウンドに上がるドジャースの投手は!? 選択肢は3つ。山本かフレアティか、あるいは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 5, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 サンディエゴ・パドレスとロサンゼルス・ドジャースは、10月11日(日本時間12日)にディビジョン・シリーズ第5戦を行う。

 ここまでは2勝2敗。それぞれの試合に勝ったのは、第1戦がドジャース、第2戦と第3戦がパドレス、第4戦はドジャースだ。第5戦に勝利を収めたチームがリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進み、ニューヨーク・メッツと対戦する。メッツは、3勝1敗でフィラデルフィア・フィリーズを下した。

 第5戦の先発マウンドに上がる、パドレスの投手は、ダルビッシュ有だ。一方、ドジャースは、誰が登板するのか、まだ確定していない。

 中5日で山本由伸か、中4日でジャック・フレアティか。第3の選択肢もある。第4戦と同じ、ブルペン・ゲームだ。

 山本とフレアティは、2人とも、前回の登板でパドレスを抑えたとは言い難い。山本は、10月5日の第1戦に登板し、3イニング5失点(自責点5)。翌日の第2戦に投げたフレアティは、5.1イニング4失点(自責点4)だ。どちらも、被安打は5本。そのうちの3本が長打だったことも共通する。

 10月9日の第4戦は、最初の打者4人をアウトに仕留めたライアン・ブレイジャーを筆頭に、8人のリリーバーがつなぎ、パドレスにホームを踏ませなかった。第4戦から数えて、第5戦は中1日だ。どのリリーバーも、登板できる。

 第5戦もブルペン・ゲームとするなら、先発投手の筆頭候補はブレイジャーだろう。第4戦だけでなく、レギュラーシーズンでも、4試合の先発マウンドに上がっている。アンソニー・バンダは、レギュラーシーズンの先発登板が2度あるが、先発投手としてバンダを起用すると、ブルペンに残っている左投手はアレックス・ベシアだけになる。

 デーブ・ロバーツ監督は、3年前のポストシーズンでも、リリーバーを先発マウンドに上げている。ディビジョン・シリーズの第5戦に、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第1戦と第5戦がそうだ。

 ディビジョン・シリーズ第5戦は、コリー・クネイブルが最初の1イニングを無失点で終わらせた。最後の1イニングは、マックス・シャーザー(現テキサス・レンジャーズ)が締めくくり、ドジャースは、2対1で勝利を収めた。続いて、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦も、クネイブルが最初の1イニングを投げ、こちらはワイルド・ピッチで1失点。2回表に、代打を送られた。ドジャースは、2対3で敗れた。

 リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦は、ジョー・ケリーが現チームメイトのフレディ・フリーマンにホームランを打たれ、0.2イニングで2失点ながら、その後、エバン・フィリップス、ベシア、ブルースダー・グラテロールブレイク・トライネン、クネイベル、ケンリー・ジャンセン(現ボストン・レッドソックス)は、得点を許さなかった。ドジャースは、11対2で勝った。

 現在、ケリーとグラテロールは、ドジャースにいるものの、ディビジョン・シリーズのロースターには入っていない。フィリップス、ベシア、トライネンの3人は、先日の第4戦にも登板した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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