笑顔うつ病になりやすい人の共通点や「特徴的な言動」とは。
こんにちは、精神科医しょうです。
病気を患っている人を見ると、表情が辛そうだったり、顔色が優れなかったりなど、外見から判断できることが多くあります。
しかし、笑顔うつ病は自分が不幸せであることを他人に悟られないように、常に幸せを装ったり、笑顔で過ごしたりしてしまうため、外見からは推測することが難しく、また患っている本人ですら気付かないことも多いため、発見が遅れてしまうことがあります。
笑顔うつ病というのは正式病名ではありませんが、社会生活においては笑顔で元気そうに振る舞っていても、一人になるとうつ症状に悩む方も多く、そのような症状に悩む方のことです。
そんな悩みを一人でも減らすべく、笑顔うつ病になりやすい人に共通する特徴や予防策について解説することを今回のテーマとしました。
プラス思考で、毎日笑顔でいることをモットーとしている方にも読んでいただきたい内容となっていますので、ぜひ最後まで読み進めてみて下さいね!
笑顔うつ病を患っている人に共通する言動とは?
笑顔うつ病を患っているかどうかは、本人ですら分からないことが多くあります。
しかし、ある程度、共通する言動が見受けられる場合もあるため、今からあげるものを参考に、自分や近しい人の言動や様子に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
いつも笑顔を絶やさない
笑顔でいることによって、自分の心の内を相手に知られないようにする傾向があります。
また、憂うつな気分を隠すための作り笑いがストレス要因となり、病を発症してしまうこともあります。
一人になると疲労困憊する
一日の終わりや帰宅後に気分が落ち込んでしまいます。
外では気を張っていることもあり、一人になると、疲れが一気に出でしまう傾向があります。
様々なことに対して興味が薄れてきた
特に好きなことや、趣味に関心が持てなくなったら、要注意です!
「あれほど没頭していたことが疎かになっているかも?」と異変に気付けるのは、もしかしたら自分だけかもしれません。
また服装の乱れにも注意が必要です。
外見に関しては、どちらかと言うと本人よりも、周囲が気付くことの方が多いのかもしれません。
普段から身だしなみに気を遣っている人が、毎日同じ服を着ている、髪の手入れができていないなど見受けられたら、何らかの悩みを抱えている可能性があります。
健康状態に不調が表れ出した
不眠、食欲低下、体重減少などの症状が表れ出したら、一度、医療機関を受診しましょう!
また、周りの近しい人の顔色が優れなかったり、やせ細っていくようなことが見受けられたりした場合も、診察を受けるようにすすめていただけたらと思います。
笑顔うつ病になりやすい人の共通点は?
笑顔うつ病だけに限らず、病にかかりやすい人には、共通点があるものです。
もちろん、遺伝や体質も病の発症要因の一つではあるかと思いますが、たいていの場合、自分自身に負荷を掛け過ぎた時に発症しやすくなってしまいます。
日頃から無理をし過ぎることがないよう、過ごすことが大切ですが、まずは自分自身の性格を知り、認めることが大切です。
- 真面目で努力家な人
- 面倒見が良い人
- 本音が言えない人
- ストレス解消が苦手な人
- 何事も無理をする人
- 他人に弱みを見せない人
- 柔軟な考え方ができない人
笑顔うつ病の予防策とは?
では、微笑みうつ病にならないための予防策を4つ紹介したいと思います。
すべての病に共通して予防できるものにもなっているため、ぜひ、日頃から念頭に置いて取り組んでみましょう!
①十分な休養を取る
すぐに風邪を引いてしまうなど、日常的に体調が悪い人は十分な休息が取れていない可能性があります。
不規則な生活習慣をすぐに止めて、早寝早起きをするなど、メリハリのある生活習慣を心がけましょう。
②食生活に気を付ける
一日3食を心がけ、栄養価の高いバランスの取れた食事を心がけて下さい。
不規則な食生活は、食欲不振や体重の増減にもつながります。
また、食事をする楽しみが奪われると、モチベーションが下がり、喜びを感じる機会を減らしてしまうことになります。
③運動を心がける
一日の内にほんの少しの運動習慣を取り入れましょう。
オススメは有酸素運動です。
通勤・通学の時に深く呼吸することを意識して歩いてみるだけでも効果はあるかと思います。
休みの日は日光を浴びながら、近所を散歩すると良い気分転換ができますよ!
④楽しみを持つ
一日に一つの楽しみを持ってみましょう。
もちろん、翌日に差し障りのない内容で取り入れることをオススメします。
たとえば、夕飯を食べた後で、楽しみにしていたドラマの続きを観ることや、ノンカフェインの紅茶を飲んでほっこりしてみるなど、心と体を落ち着ける楽しみを取り入れましょう。
まとめ
今回は、笑顔うつ病になりやすい人に共通する特徴や予防策について考えてみました。
もしかしたら、自分も患っているかも?と感じた方は今回の内容を参考に、考え方やとらえ方を変えてみましょう。
そして、笑顔でいることに疲れた時には、周りの人に相談したりしながら上手くバランスを取るようにしてくださいね!
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