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住宅街に突如あらわれるトトロの世界!宮崎駿監督がデザインした「Aさんの庭」とは?

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こんにちは、休日メディア「ホリデーノート」を運営しているotoです。今回は、東京都杉並区の住宅街に突如として現れる、トトロの世界観あふれる「Aさんの庭」をご紹介します。

「Aさんの庭」があるのは、JR「阿佐ヶ谷駅」から徒歩15分ほどの場所です。

宮崎駿監督がデザインした「Aさんの庭」とは?

阿佐ヶ谷にある閑静な住宅街に、突如として現れる、トトロの世界を彷彿とさせる建物、そして庭。「Aさんの庭」という名称がつけられており、この”Aさん”とは、ここを訪れる人を指すのだそうです。

かつて、この地には近藤謙三郎氏の設計により建てられた洋風の家と、美しいバラが植えられていた庭があり、”ばらの家”と呼ばれていました。

宮崎駿監督の著書『トトロの住む家』でも、”トトロが喜んで住みそうな家”として紹介され、地域の人々にも親しまれていたと言います。

家主の転居にともない住宅存続の危機が訪れましたが、住宅保存のための署名が集まり、区がこの地を買い上げ、公園として整備することに。しかし、平成21年2月の火災により住宅は焼失。

新たな公園計画を余儀なくされていた時、この環境を愛していた宮崎駿監督から杉並区へ公園デザインの提案の申し出があり、提案をもとに地域の方たちの協力のもと平成22年7月に開園しました。

トイレと防災倉庫を兼ねる建物

オレンジ色の瓦屋根に、黒い板張りの壁、そして白い窓枠。かつての住宅を偲ばせるこの建物は、誰でも利用できるトイレと、防災倉庫を兼ねたものです。ひょっこりトトロが現れそうですね。建物に書かれている「2010」という数字は、公園が開園した年を表しています。

花と緑が豊かな「Aさんの庭」

庭の入り口も、サツキとメイの家のエントラスをイメージしてデザインされたそう。

「Aさんの庭」には、さまざまな木々や花が咲いていますが、植物に名札がついていません。その理由は、ここは植物園ではなく、あくまで庭だからだそう。

花の少ない冬の時期でも、水仙、福寿草、雪割草など季節を感じる花が咲いており、バラも1輪だけ咲いていました。

白梅も綺麗に咲いていて、早春の訪れを感じます。

庭には小道が設けられており、物語の世界に迷い込んだようなウキウキした気持ちで歩いてしまいます。

井戸もあります。白く覆ってあるのは、いたずら防止のため余儀なくとのこと。

庭の植物たちを眺めながらのんびり寛げる場所もあります。

写真ではわかりづらいですが、小さな池には金魚が泳いでいます。金魚に餌はあげないようにとのこと。

「Aさんの庭」はボランティアの方々が管理

「Aさんの庭」は、”すぎなみ公園育て組”というボランティアの方々によって、清掃や植栽の手入れが行われています。開門や閉門も、筆者がお話を聞いた”すぎなみ公園育て組”の方がされているとのこと。

「Aさんの庭」は午前7時から開門していますが、つい先日、東京に雪が降った翌日も、午前7時に門を開けたそうで「このトイレを利用できないと困る人もいるから」とのこと。

「静かな早朝に、庭に水を撒いたりするのは気持ちがいいよ」と楽しそうに話してくださり、この場所が好きな気持ちが伝わってきました。

「Aさんの庭」を訪れた際、”すぎなみ公園育て組”の方がいらっしゃれば、ぜひお話されてみてください。「Aさんの庭」について、様々なことを教えてくださいますよ。

Aさんの庭

住所:東京都杉並区阿佐谷北5-45-13

アクセス:JR「阿佐ヶ谷駅」より徒歩15分

電話番号:03-3396-5261(杉並区北公園緑地事務所)

開門時間:午前7時〜午後6時(3.1〜4.30、9.1〜10.31)/午後7時〜午後7時(5.1〜8.31)/午前7時〜午後5時(11.1〜2.28)

公式サイト(外部リンク)

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WEBメディア「ホリデーノート」運営。Amazon Kindle最高3位『わたしをご機嫌にする休日』著者。Yahoo!ニュースエキスパートでは、旅行メディアの運営経験もいかし、「ここ行ってみたい!」とワクワクするようなスポットをご紹介。

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