【印西市】とにかく豊富なお酒と、とにかく明るい店主の「酒乃なべだな」は大正3年創業の老舗の酒屋さん
印西市大森の六軒と呼ばれる地区に一軒の酒屋さんがあります。
「酒乃なべだな」。
以前にご紹介した、六軒川などをめぐる水上散歩「ぶらり川めぐり」の船着き場からも近く歩いて5分ほど。
お店の両脇に広い専用駐車場がありますので、車で行かれる方はそちらを利用できます。
とても歴史のありそうな趣のある建物。
日本各地の日本酒や焼酎の酒蔵の旗指物も掲げられています。
店内に入ってすぐのコーナーは明るく新しい造りで、色々な銘柄の日本酒がずらりと並んでいます。
外に旗指物もあった人気の獺祭は45から二割三分までと色々取り揃えてあります。
お酒に合いそうなおつまみなども充実しています。
焼酎やワインのあるコーナーは昔の造りを残した趣のある売り場となっています。
昔はここが部屋の仕切りになっていたのでしょうか、天井と鴨居の間の欄間も残っています。
焼酎の芋だけでもこんなに種類が豊富。
泡盛も色々。
ワインもこんなに沢山。
こんなに多くの種類のお酒取り揃える「酒乃なべだな」の、そのこだわりや、お店の歴史が気になるところです。
「酒乃なべだな」について、店主の大塚雄三さんにお話をうかがいしました。
「酒乃なべだな」の歴史は、現在も成田に本社のある鍋店(なべだな)株式会社の分家にあたる四代前の大塚正三氏が印西に来てお酒造りを開始したのがお店の始まりと言われているそうです。
大正3年からここで創業しており、当時「利根政宗」(とねまさむね)という日本酒を醸造していました。
「酒乃なべだな」では現在は醸造はしておらず販売のみとなっていますが、印西の地酒「利根政宗」は、近年、鍋店株式会社にて当時の造りを一部手作りにて再現し復活しています。
大塚さんは「酒乃なべだな」の四代目になります。
サラリーマンをしていましたが、20年前にお店を継がれました。
当時付き合いのあった問屋さんから、「酒屋として生き残るためにはスーパーには無い物を仕入れないとだめだ。蔵元と直送契約をして他には売っていない物を仕入れるのだ。」と教わったそうです。
大塚さんはそれを実行すべく、全国の酒蔵を訪ね、直送契約を結び、今ではスーパーには無いお酒も多数販売しています。
いずれも大塚さんが「これはいい!」と思った物を目利きして仕入れています。
そんなスーパーには無いお酒を求めて印西市内・市外からも多くのお客さんが来られるのだとか。
「毎年、日本全国あちこちの酒蔵に仕入れに行っているんですよ。」と大塚さん。
「海外にも行かれるのですか?」と尋ねると、
「海外もよく行きますよ!」とのこと。
「どちらによく行かれるのですか?」とうかがうと、
「よく行くのはバンダ・アチェですね! バンダ・アチェが一番好きなんですよね~」と大塚さん。
「バンダ・アチェって・・・スマトラ島じゃないですか、インドネシアの。ワインを仕入れにフランスとかイタリアじゃないんですか!?」
「海外はもっぱらサーフィンで! バンダ・アチェの波はいいですよ~」
最後に、「我が店自慢のお手洗いを見て行ってください!」とのことで、ちょっと拝見を。
お手洗いに続く廊下はとても趣があります。
その先には・・・
なんと! キンキラ金の手洗い場!
お手洗いのドアも黄金に輝いていました。
「神前につき・・・」と貼り紙が。
そして、お手洗いの中には神様が祀られていました。
とにかく豊富な種類のお酒の中からお好みのお酒を見つけに、また、とにかく明るい店主さんに会いに、「酒乃なべだな」に行ってみてはいかがでしょうか?