【富士宮市】知ってますか?かわいらしい実をつける『富士子柿』 盆栽展示は本日まで
昨日、市役所に用事があり立ち寄った所、正面入り口にミニトマトのようなかわいい実をたくさんつけた木と共に、『第19回老鴉柿展・富士子柿育成会展示会場』という看板が出ていました。
『老鴉柿』というなんと読むのかも分からない名称を目にして、好奇心がそそられます。
用事を済ませてから、市役所1階エントランスホールに並ぶ、『老鴉柿』の盆栽を鑑賞させて頂きました。
『老鴉柿』と書いて『ろうやがき』と読み、中国産で別名『姫柿』とも言うそうです。
小さな柿の実で、形は丸や楕円、ひょうたん型など、大きさ、彩は赤や紅、橙や黒など多種多様なんだそう。
『富士子柿』とは、今回の『老鴉柿展』主催である富士宮富士子柿育成会の皆さまが、自分達で種を蒔いて育てた老鴉柿の二世以降の国産柿を総称してつけられた名称です。
見事な枝ぶりの樹木に、かわいらしい実がたくさん実っています。
知らないで見たら、姫リンゴやミニトマトと間違えそうです。
鑑賞用のため、食用には向いていないそうです。
『老鴉柿』は、オスの木とメスの木があり、受粉しないとこのような実にはならないそうです。
「人工的に受粉させるのですか?」と尋ねると、「ミツバチが受粉してくれている」のだと教えてくださいました。
しっかりと実のらせるには、自然の恩恵も必要なのですね。
樹木に針金が巻かれ、まだ若い木に見えるこちらは、平成5年度富士子柿盆栽講座の受講生さんの作品です。
針金で形を整えて、育てていくのだそう。これからの成長が楽しみな若手たちです。
手のひらに乗るほどの大きさの鉢で実を付けている姿は、芸術的です。
立派な幹の盆栽を見ていると、盆栽の世界に引き込まれそうになります。
見事な美しさと魅力に、1点1点じっくりと鑑賞させて頂きました。
富士宮の秋の風物詩となっていた『老鴉柿展・富士子柿育成会展示会』ですが、近年はコロナ禍で中止になっていました。
久々の開催となった今回の展示会には、鑑賞したり写真を撮影したりと多くの方が愉しむ姿がありました。
盆栽は生き物だから、骨董品とは違って、水を上げたり、肥料をあげたり、病気にならないように薬をやったりして育てなければなりません。と話してくれたの富士宮富士子柿育成会の会員さん。
手間暇以上に、愛情ををかけて育てられた『富士子柿』は、与えられたすべてに答えるように、会場の方々を魅了していました。
『老鴉柿展・富士子柿育成会展示会』は、本日15時までとなっています。ぜひ足を運んで実物を鑑賞してください。
老鴉柿展・富士子柿育成会展示会
日時:~11月9日(木)15時まで
場所:富士宮市役所1階エントランスホール
住所:富士宮市弓沢町150番地
*来年7月から富士子柿盆栽講座開設予定