沖縄・小浜島25年ぶりに雨乞いの儀式 断水地域増加へ
【25年ぶりに雨乞い・沖縄小浜島 儀式の最中に雨】
雨の少ない状況が続く沖縄・八重山地方の8月からの各地の雨量は140ミリから200ミリ前後で、平年比は20%程度と深刻な雨不足となっています。
今月18日、小浜島では25年ぶりとなる雨乞いの儀式が行われました。
雨乞いの儀式は、信司が島の嘉保根(かほね)御嶽に「カンドゥラ石(雷石の意味)」に祈りを捧げた後島の若者が石を集落まで運び、青年らが石を担いで力比べをしました。カンドゥラ石は担いで落とすと「ゴロゴロ」と音が出ることから、雷雲を呼ぶと言われています。
儀式の最中に小雨が降り出しました。まとまった雨量にはなりませんでしたが、住民は神に祈りが通じたと思うと喜んでいます。
今後も雨が降らない場合は、石を山の斜面から転がすという次の段階の儀式に進むそうです。儀式は4段階あるそうです。
【断水地域増加】
先月から夜間断水が行われている西表島などの周辺地域。現在は夜間断水から減圧給水に切り替えるなどの対策を取っています。
石垣市街地などや竹富島では今月20日から夜間断水が始まりました。
【雨の見通し】
21日沖縄気象台から発表された「少雨に関する気象情報」によりますと、雨の少ない状態は今後2週間程度続く見込みです。農作物・水の管理に注意が必要です。