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【もうすぐ2学期】学校の授業で一番大切な教科とは?

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
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夏休みもそろそろ終わりを迎え、もうすぐ2学期が始まります。子どもたちは、学校でどの授業が好きでしょうか。将来の可能性や選択肢を増やすという視点では、どの教科も重要であり、一生懸命に取り組んでほしいのが親としての本音ではないでしょうか。しかしながら、得意不得意があったり、興味関心などの問題もあるでしょう。最近起こっている問題などから、どの教科が大切なのかを考えてみましょう。

日本は世界で最もインターネットでの誹謗中傷が多い国

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日本は言わずと知れたネット大国であり、誹謗中傷大国でもあります。その原因として、過剰な規範意識によって、逸脱する人を”許せない”というのがあると思います。そこに、匿名で利用できる点、即座に拡散できる点などが、社会的な制裁を与えられるツールとして機能してしまっているのです。では、この過剰な規範意識はどこで生まれてしまっているのでしょうか。

社会で生きていくうえで、ルールやマナーを守るのは当然のことです。しかしながら、この教育があまりに過剰になって、国民の規範意識が高くなりすぎた結果、社会に”対立と分断”を招いているのではないでしょうか。「じゃあ、道徳の授業をなくせばいいってこと?」と考えた人もいるかもしれません。これは、道徳をなくせば解決するといった問題ではなく、もっと教育全体に関する根深い問題なのかもしれません。

正解か不正解かで学力をはかるシステムの問題?

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授業で先生の話を聞いて、テストに出ることを暗記する。その回答が、正解か不正解かで点数をつけ、学力をはかられる。こういった日本の教育システムそのものが、物事を白か黒かで判断する規範意識につながっているのではないでしょうか。

最近では、非認知能力を伸ばす取り組みなどをしている学校も増えてきてはいますが、学力や偏差値など認知できる能力による受験がスタンダードです。テストで覚えた知識は、現実世界で起こっている「答えのない問題」や「答えが複雑で状況に応じ変化する問題」を解決するのに、果たして役に立っているのでしょうか。

多様な答えがある道徳こそ、これからの時代に必要?

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道徳というと「答えがない」というイメージを持っている人も多いと思います。「答えがない」わけではなく、「答えが一つではない」という認識が妥当だと考えます。道徳の授業では、子どもたちに物事を多面的・多角的に考え、自己の"生きかた"についての考えを深めることをねらっています。答えがなく、状況の変化が激しい現代において、それらは重要なことなのではないでしょうか。

道徳の授業を十分実施できていると思う教員は小学校で3人に1人、中学校では4人に1人というデータがあります。また、学年が上がるにつれ道徳の授業を「楽しい」「ためになる」と感じている子どもの割合は低下しており、「指導の効果を把握するのが難しい」「効果的な指導方法がわからない」「適切な教材の入手が難しい」などと感じている先生も多いようです。勉強はすべて学校や塾の先生任せにせず、テストの結果や成績だけで子どもの能力を判断しない親の姿勢が、大切なのかもしれません。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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