北日本はお盆休みにかけて、長丁場の危険な大雨のおそれ
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/sugieyuji/00309141/title-1659829841390.jpeg?exp=10800)
再び前線が発生
![予想天気図(ウェザーマップ)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/sugieyuji/00309141/image-1659829953659.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
タイトル画像の赤丸内、朝鮮半島の北側に東西に連なる雲域がありますが、これは今後北日本に大雨をもたらしかねない危険な雲域です。
というのは、あす8日(月)午後9時の予想天気図をみると、この雲域に沿うように前線が発生し、北日本にのびてくる見込みで、この前線の南側には非常に湿った空気が流れ込む一方、北側には寒気があるため、前線付近ではかなり活発な雨雲が発生する見込みです。
この前線による大雨が一過性で終わればいいのですが、今回厄介なのが、一過性ではなく、北日本に長期間にわたって停滞する可能性があることで、かなり長丁場の大雨が予想される状態となっています。
長丁場の危険な大雨に
![降水量の予想(ウェザーマップ)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/sugieyuji/00309141/image-1659830012912.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
降水量の予想をみると、前線に沿うように東西に連なる降水域がずっと北日本に居座り続ける状態で、特に東北北部では活発な雨雲の通り道となることが予想されています。
東西に連なる活発な雨雲は、同じような場所に非常に激しい雨や猛烈な雨をもたらすことがあり、この雨雲の列の中で、もしかしたら線状降水帯などが発生するようなことがあるかもしれません。
雨の降り方には強弱があるものの、お盆休みにかけて、向こう一週間、あるいは10日間ほど同じような状態が続く可能性があり、同じような場所で雨が降り続ければ、かなり危険度の高い大雨となることも十分に考えられます。
さらにこの前線が予想よりも南下すれば、先日記録的な大雨で大きな災害が発生した山形や新潟などでも、もっと雨が降りやすくなる可能性があります。
お盆休みにかけて連日雨予報
![11日間予報(ウェザーマップ)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/sugieyuji/00309141/image-1659830113412.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
ウェザーマップが発表した11日間予報では、お盆休みにかけて、雨雲の通り道となる青森、秋田、盛岡は連日雨予報となっており、特に活発な雨雲が通過しやすい秋田では、大雨マークや雷マークが並んでいる状態です。
山形や新潟でも前線の南下具合により、もっと雨寄りの予報に変わる可能性があるため、今後も最新の気象情報の入手に努めて下さい。
太平洋高気圧に覆われる東京では晴れて、猛烈な残暑が続く見込みです。
記録的な雨量となるおそれも
![72時間予想降水量(ウェザーマップ)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/sugieyuji/00309141/image-1659830238338.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
コンピュータが予想した72時間の予想降水量は、北日本の日本海側で100ミリ以上のオレンジ色が目立ち、秋田では200ミリ以上の紫色も出現しています。
先日の大雨の時もそうでしたが、活発な雨雲が停滞し、線状降水帯などが発生した場合は、この予想の2倍以上降ることも多々あり、今回もそのようなことが起こり得る気圧配置と言えます。
今後も、大雨が予想される地域では、危険度が大きく上昇する前に、なるべく早めの避難行動をとるよう心がけて下さい。