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【大阪・堺筋本町】ミシュランガイドに2年連続掲載されるラーメン店のポイントはうどん!?

高田強編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

オープン1年足らずでミシュランガイドに掲載

 2020年1月21日にオープンし、1年も経たないその年の暮れには「ミシュランガイド」のビブグルマンに掲載されたのが堺筋本町駅すぐそばの「らーめん久遠」。2020年に続き、2021年版にも掲載されています。

▲「らーめん久遠」外観
▲「らーめん久遠」外観

 店があるのは、衣料品店が並ぶ船場センタービル3号館のB2。

▲「らーめん久遠」店内
▲「らーめん久遠」店内

 店内はカウンター5席、テーブル4席の9席。

手間がかかるトリプルスープで旨味を重ねる

▲塩そば880円。
▲塩そば880円。

 醤油ダレの中華そば880円も人気ですが、ミシュランガイドやラーメン専門誌「究極のラーメン」で高く評価されたのが塩そば880円。

 凝りに凝った透明感のあるスープは「鶏ガラ」、「貝」、「魚介の和風」を別々の寸胴炊いて合わせるトリプルスープ。

 もっと特徴的なのが、のど越しの良く、さらにもっちり感のある平打ちの中細麺。その秘密は機械メーカーに特注した製麺機。中華麺ながら中力粉をメインに使い、うどんの足踏みに近い圧力の加え方をすることで、うどんの良さを加えた麺に仕上げています。

 白ネギ、メンマ、三つ葉、アオサがトッピングされますが、ほかに2種の豚ものっていて、1つはしっとりやわらかな肩ロースでもう1つはしっかり煮込まれたバラ。それぞれやわらかなのですが、全く質の違うやわらかさです。

 肝心のお味ですが、最初に和テイストの魚介の旨味が来て、その後ろから鶏ガラが支えるような層の厚さ。また「鶏ガラ」、「貝」、「魚介の和風」のどれもがでしゃばりすぎないバランスの良さも魅力。そのため贅沢ながら上品な仕上がりになっています。醤油ダレの中華そばより、塩ダレの塩そばのほうがより鮮明にスープの味わいを際立たせてくれます。

 心地よいあっさり感に、客の半分が女性というのも納得できます。

 トリプルスープという手間のかけかたで880円は、かなりお値打ち。営業時間が11:00~14:45(L.O.)で日祝休とチャレンジするハードルは高いのですが、このタイミングで堺筋本町周辺にいる場合は挑戦してみて損のないお店です。

らーめん 久遠
住所/大阪府大阪市中央区船場中央1-4-3 船場センタービル3号館 B2
営業時間/11:00~14:45(L.O.)
休日/日祝

本町、心斎橋、長堀橋、堺筋本町エリアの旨い店は「船場ランチWEB」でも!

編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

関西ウォーカー、SKYWARD(JAL機内誌)、おとなの週末などの雑誌やwebサイトで、関西圏の飲食店やエンターテイメントについて、記事を書いています。ほかに、電鉄、食品、製薬会社、商業施設、テレビ局発行のフリーペーパーなども製作。カンテレ「よーいドン!」やMBS「魔法のレストラン」などのテレビ番組のグルメ情報コーナーでのコメント出演をちょくちょくしています。

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