ロシアがグーグルに2澗(かん)ルーブルの罰金、澗という単位をご存じか
ロシアの裁判所は31日、ユーチューブ上でロシアの国営メディアのチャンネルを制限したとして、運営会社の米グーグルに2澗(かん)ルーブルの罰金を科した(1日付BBC)。
2澗ルーブルは日本円で約3澗1000溝円となる。すでにおかしな単位となっているが、数の単位でいえば一、十、百、千、万、億、兆の次が京(けい)となる。その次が垓(がい)、(し)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)となっている。つまり1澗は10の36乗となる。
国際通貨基金(IMF)が110兆ドルと推定する世界の国内総生産(GDP)総額よりもはるかに高い。
まさに桁違いの金額ではあるが、これは政治的報復性が濃厚な罰金であり、実際に執行される可能性は低いというか、現実味のない数字ではある。
日本の債券市場の売買高は「京」を超えている。また、世界の債務は2023年6月時点で307兆ドル(約4京5400兆円)とこちらも円単位だと「京」を超えている。
スーパーコンピュータの名前にも「京」が使われていることで、「京」あたりまでは何とかなじみがある。しかし、次の単位の垓(がい)あたりからは、ほとんどなじみがない。
スーパーコンピュータの「京」は、浮動小数点数演算を1秒あたり1京回おこなう処理能力に由来するとか。
世界の債務も巨額化し、その債務は国債が中心であり、その売買高も天文学的数値になっている。コンピュータの処理能力も年々向上していることで、いずれ澗(かん)を使うような時代も来るというのであろうか。