16日間予報で梅雨入り、梅雨明けを思考する
16日間予報で梅雨入り、梅雨明けを思考
上図がきょう発表されたウェザーマップによる16日間予報です。
まず沖縄県の石垣島と那覇に注目すると、ここ数日不安定ながらも晴れて真夏日となっていますが、今後タイトル画像にある太平洋高気圧の晴天域がさらに大きく広がるため、連日、強烈な日差しとともに30℃以上の真夏日が続く見通しです。
週末頃には一時的に梅雨前線が南下し、やや不安定な天気となりますが、これも一過性で、来週には再び晴れて厳しい暑さが続く見通しで、予報の信頼度をみても、晴れる日は多くの日でAとなっており、晴れる計算が揃っていることを表しています。
この予報から判断すれば、沖縄はまず梅雨明けだろうということになり、週末の一過性の崩れも、梅雨が明けたあとでの一時的な戻り梅雨とみることが出来ますが、沖縄の平年の梅雨明けはまだ約3週間も先の6月23日頃で、過去最も早い梅雨明けも6月8日頃ですから、おそらく気象庁の判断としては、この週末の崩れをやり過ごしたあとでの梅雨明け発表を見込んでいることでしょう。
ただいずれにしても沖縄はもう盛夏期に突入したといっても過言ではありません。
一方、3日前の5月30日に梅雨入りが発表された鹿児島(九州南部)と、同じく2日前の5月31日に梅雨入りが発表された高知(四国)はどうでしょう。
あす3日(水)からあさって4日(木)にかけて梅雨前線が活発となり、激しい雨を伴った大雨となるおそれはありますが、その後は梅雨前線が停滞するようなパターンとはならず、来週中頃にかけて、梅雨の晴れ間の広がる日が多くなる予想です。
来週の後半以降は、いよいよ本格的な梅雨期に入ることでしょう。
大阪(近畿)、名古屋(東海)、東京(関東甲信)あたりの梅雨入りは、今の予報を見る限り、鹿児島や高知で梅雨が本格化する来週11日(木)頃が最有力という感じになっています。
ただ来週後半の信頼度はDや最も低いEが目立っており、今後このあたりの雨予報が大きく変わる可能性も考えられそうです。
一時的に梅雨前線が活発化
あす3日(水)からあさって4日(木)にかけて、沖縄付近で太平洋高気圧が強まるのに伴い、東シナ海で梅雨前線が北上し、低気圧も発生しつつ、九州南部付近を通過する見通しです。
このため、九州南部や四国では激しい雨(非常に激しい雨)が降り、大雨となる所もあるでしょう。
まだ本格的な梅雨期のように梅雨前線が長時間停滞するような大雨ではありませんが、九州南部では多い所で、200ミリ程度の降水量を予想している計算もあり、警戒を要します。
線状降水帯が発生すれば危険度が増す
雨雲の予想をみると、あす3日(水)夜からあさって4日(木)朝の内にかけて、活発な雨雲が特に九州南部を通過する予想です。
この雨雲付近には非常に湿った空気が流れ込んでおり、もしも東西方向に連なるような線状の降水帯が発生すれば、大雨の危険度が上昇しますので、最新の予報に注意をなさって下さい。