メタボサラリーマンは、ブッダから腹八分目を学べ
こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。
『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特にアラフィフは、ストレスも増え、年齢差が大きくなるステージ。ぜひフォローして、「攻めの健康マネジメント」にお役立てください。
■激増するメタボ・サラリーマン
「分かっちゃいるけど、ついつい食べ過ぎちゃうんだよなぁ」
先日、高校時代の友人と20年ぶりに食事をした時、こぼれた会話である。友人は、メタボというほどではない。しかし、学生時代に比べると、ふっくらはしてきた。
話を聞くと、「数年前までは、週末のランニングで、20キロ走るのはそんなに苦じゃなかった。だけど、コロナになってすっかり運動不足。体が重い。今は、5キロ走るのもしんどいよ。そろそろ、引っ込めなきゃ」とお腹をさすっていた。
■メタボは、結局、何が悪いのか?
日本では、BMI25を超えると肥満者となる。厚生労働省の国民栄養調査(2016年)によると40~60代の男性において、肥満者の割合が30%を超えている。この割合は、コロナ禍で更に悪化していることだろう。
メタボは、結局のところ、何が悪いのだろうか?
主な理由は下記の4つだ。
- 高血圧を引き起こす
- 高血糖を引き起こす
- 脂質異常症を引き起こす
- がんの要因になる
「ビジネスは、カラダが資本」と言われる中で、メタボは、いいことは一個もないのだ。
一人のビジネスパーソンを一企業とみなすのであれば内臓脂肪という在庫過多により、営業部、購買、商品開発、財務部門などなど各部署に無理がたたりストレスフルな状態だ。過労でバーンアウトする部署も出てくるかもしれない。
■メタボの原因は、塩分と糖質が多い現代食
ではメタボの原因はなんだろうか。
当たり前といえばそれまでだが、食事の内容である。現代の食事は、人の味覚を刺激するためにエッジを効かせるようになっている。
私は香港で2年間、日本食レストランの経営をしていたことがある。ここであらゆる食品業界のネットワークができ、外食業界の裏側を知りゾッとした。それは、顧客の満足度を上げるには、糖分、塩分、脂質の3つをコントロールすれば良いということであった。なるほど、どれも味覚を刺激し、食欲を増進する。結果として、食べすぎてしまうのだ。
■ブッダに学ぶ、腹八分目
では、この食べすぎてしまう環境において、何ができるのだろうか。食べ物の選択については、まずは、食べる量を見直そう。
食べすぎないで、適量で満足するには、「足るを知る」を説いたブッダに学ぼう。ブッダは「過食」を戒めている。つまり腹八分目の推奨である。
その理由は三つある。
- 第一に、食物は欲望の対象であり、
- 第二に、大食は健康を害するから、
- 第三に、大食は瞑想の敵であるからである。
ブッダがビジネスパーソンに説法するとしたら、
- 第一に、欲に翻弄されるのではなく、マネジメントせよ。
- 第二に、生活習慣病になるぞ。
- 第三に、集中力の敵になるぞ。それで、ビジネスパーソンとして本当にいいのか?
という具合だろうか。
■ではどのように腹八分目をすればよいのか
それは、たった1つ。
1口ごとに、箸を置く。ということだ。
とかく私たちは、ぐいぐい食べものを押し込むように食べてしまう。そうではなく、口に入れる。咀嚼する。飲み込む。これを1工程とするのだ。それには、一口ごとに箸を置くことが最も効果的だ。
この1工程が終了しないうちに、次々と、流し込まれるように食材が押し込まれてくると、一口一口食材を味わうまもなく、腹の中が未消化の食材で溢れかえることになる。これでは、メタボ一直線だ。
ビジネスを、力強く推し進めていくために、土台となるのは、やはり健康だ。ブッダがあなたの前に突然現れても、「ちゃんと、食欲をマネジメントできていますね」とお褒めの言葉をもらえるよう、腹八分目を実践し、脱メタボ、健全なカラダを作っていこう。
健康マネジメントスクール
水野雅浩
■プロフィール
健康マネジメントスクール 水野雅浩
https://healthylifepj.com/
1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。
■講演実績
【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、コカ・コーラボトリング株式会社、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、Huawei Technologies Co., Ltd.北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、とりねつ株式会社、ソルネット経営コンサルティング、税理士法人中央総合会計事務所、北斗工業エンジニアリング、一般社団法人日本パーソナルブランド協会、株式会社ホーマス・キリンヤ【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合 【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県など 【大学】台湾大学 【塾】公文など多数
■保有資格
日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート・普及認定講師 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ