イスラエル、世界初「潜水艦から射出される偵察ドローン」潜水艦が敵に検知されずに上空から監視
イスラエルのドローンメーカーSpearUAVが世界初の潜水艦から射出される偵察ドローン「Ninox 103UW」をオランダで開催されていた「Undersea Defense Technology2022」で公開した。動画も公開している。
潜水艦が海の中で目的地まで近づいていき、海中の潜水艦からカプセルが海面に浮上してきて、そのカプセルからクアッドタイプの偵察ドローンが発射される。偵察ドローンは最大10キロメートルで45分の飛行が可能。45分しか飛行できないと思うかもしれないが、潜水艦で目的地近くまで行くので、上空での偵察は45分もあれば十分だろう。また敵にドローンを探知されたらすぐにドローンは撃破されてしまうので、ドローンでの情報収集は短時間勝負である。加えてAIを搭載しており自律飛行もできる。
従来のように潜水艦が潜望鏡などで海面の様子を偵察する必要がなくなる。さらに潜水艦が海面近くまで浮上してこなくても良いので敵軍に検知されにくい。そのため潜水艦が攻撃されるリスクが低減する。潜水艦は海の中で攻撃されると乗船している軍人が助かる確率は低い。敵軍に潜水艦を探知されずに敵陣まで水中で近づいていき、さらに上空から敵陣を偵察できるようになるメリットは大きい。
▼潜水艦から射出される偵察ドローン「Ninox 103UW」
▼海面に浮上して発射をまつカプセル
▼偵察ドローン「Ninox 103UW」