iPhoneの画面の外でジェスチャー操作できるケースについて
TechCrunch経由で知りましたが、Fuffrという会社が作った画面の外側でジェスチャー操作をできるiPhone用ケースがKickstarterに出品されて話題になっています。
ケースの周囲に赤外線センサーを設けてBLE(Bluetooth Low Energy)経由で本体とやり取りをします。iPhoneをテーブルにおいて本体の外側で操作すると、あたかも画面をタッチしているかのような感覚で操作ができます。平面上に置かないと機能しないようですが、テーブル上に置いたiPhoneでみんなでゲームをするというような使い方が提唱されています(言葉で説明するよりもがKickstarterの動画を見た方が早いと思いますが)。
TechCrunchの記事では、Kickstarterでの投資募集は苦戦していると書いてありましたが、今見るとKickstarterへの出品は出品者によりキャンセルになったと書いてあります。製品の出荷は予定通り(2015年4月)に行なわれるということなので、別口のより確実な投資を得られたとういうことでしょう。もしそうなら、製品が有望であることを意味しているのではと思います。少なくともケースと一体化するというのは良いアイデアですね。
この手の製品はコンセプトビデオやデモを見ると素晴らしいように見えても、実際の製品になると全然ちゃんと動かないということがよくありますが、もし投資家を見つけられたのだとするならば、この製品に関してはそうではなかったという可能性が高いと思います。
特許出願がされている可能性もあるので、開発元のFuffr社のCEO、Stefan Ostergarde氏(デンマーク語のウムラウト文字が入っているのですがYahoo!の技術的制限で入力できません)を発明者として検索してみたところ、米国特許公開番号US20140210793” User interface for white goods and associated multi-channel proximity sensors”が見つかりました。譲渡人はNeonodeという会社(やはりマルチタッチのUIテクノロジーの会社のようです)になっています。発明の名称が「白物家電」用のユーザー・インターフェースとなっており、実施例も白物家電や台所用品関連になっていますが、同じアイデアがベースになっているのかもしれません(もちろん、今回のiPhoneケースの特許出願も既に行なわれている可能性は十分にあります)。