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保育士ママの働き方。自分のやりたいことをあきらめず自己実現するには?

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

先日、子育て中のお母さんからこんなお便りをいただきました。

【ペンネーム:保育士ママさんより】
私も保育士をしている者です。職場での経験は2年程で今は2人の年子兄弟を育てているため、育休中です。公立園に勤務していますが、復帰したら時短で働かさせていただこうと思っています。けれど、一年働いたら転職しようかなと考えているところです。人間関係、どこも仕事量は多いとは思いますが仕事量の多さ、乳児が好きなので小規模園で働いてみたいという理由で考えています。一年働いて転職となるとダメだと思いますか?

今回はこちらのお便りをもとに、仕事や働き方について考えてみたいと思います。

▼自分が「したい」と思う気持ちを大切に

お便りをくださった保育士ママさんは、おそらく育休から復帰して1年で転職すると職場に迷惑がかかることを気にされているのだと思います。

同僚に迷惑をかけたくないという思いから「ダメだと思うか」という点で迷っていらっしゃるのですよね。周りの方のことを考えられる方だからこその悩みだと思います。

私は結論から言うと、全くダメではないし、「乳児が好きなので小規模園で働いてみたい」というご自身の気持ちを大切にしてほしいなと思います。

ちなみに私は現在保育士として働いていますが、産後の復職の際には育児と仕事の両立を考え、仕事でうつ病になった経験も踏まえてキャパオーバーにならない自分に向いていそうな働き方を考えました。

その結果、保育園にフルタイムで勤務するのではなく、不定期で行政の子育て講座や療育教室などに伺う働き方をすることにしました。

その選択はうつ病だった私が無理なく仕事復帰をして、元気に回復することができた要因であり、私に合っていたと感じています。

今回のご質問者さんは、自分のやりたいことが分かっていらっしゃるので、私はその選択を応援したいです。

▼自分軸で後悔しない働き方をしよう

世の中の仕事論にはさまざまな考え方があり、「仕事は辛いものだ。みんな辛い中がんばっているのだから。」という方もいると思います。

しかし、誰かの期待に応えるために仕事をしていると長く続きませんし、続いたとしても辛いです。自分を犠牲にしながら嫌々働いている状態で、自己犠牲を積み重ねていってしまいます。

仕事は一般的に1日の多くの時間を費やすものなので、その時間が我慢の時間になると人生の貴重な時間がもったいないです。

ただ、仕事は生計を立てて生きていくために必要不可欠なものなので、明日を生きるためのお金に困っている状態のときなどは「自分のやりたいこと」を優先できない場合もあると思います。

私も実際そのような経験があり、その時はまずお金を稼ぐことが優先になってしまい、本心ではやりたくない仕事をやっていたこともありました。

しかし長い目で見ると、やはり自分の好きなことややりたいことを仕事にするほうが、自分を満たしながら社会や他者に貢献することになり、自己実現につながります

私の場合は、「保育や幼児教育、子どもの育ちに関わる専門家の道を進みたい」という自分のやりたいことを安定した収入を得ながらどう実現するか、ずっと考えながら行動してきました。

正直言って保育の仕事だけでは安定した収入にならないので、文章や絵を書いたり、自分の持つWebの媒体を収益化することも仕事のひとつとしていくことにしました。

結果的にそれが自分に合っていて、今は総じて「自分のやりたい仕事ができている」と言えるようになりました。

▼自分のやりたいことを見失わない方法

私は10年前、大学生の時に就職活動をキッカケに初めてうつ病になった時は、自分のやりたいことややりたい仕事が分からなくなっていました。

そもそも自分という人間がどんな人間か分からなくなっていて、それで生きている意味さえ見失いました。

そんな時どうやって自分の進む方向を決めたかというと、「やりたくないことをやらない」という手段を取りました。

私はその当時、自分のやりたいことは分からなかったけれど、やりたくないことや気が向かないことは感じることができました。そのため「やりたくないことはやらない」という消去法で選択肢をしぼっていきました。

そして何とか進む道や勤め先などを決めて、そこでまずは心身のリハビリをしていきました。そうしていたら徐々に元気になり本来の自分を取り戻したらまたやりたいことが浮かんできました。

元気がない時や本来の自分ではない時、やりたいことが分からないときは「やりたくないことはやらない」という方法で決めるのもひとつの方法です。

やりたいことが分からないことで悩んでいたことがある私にとっては、やりたいことがはっきりと見えているのにその選択をしないのは、本当にもったいないと思ってしまいます。

人生は一度きりなので、後悔のない選択をしてほしいと思います。

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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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