築100年「床も軋んでネズミも出る」売却したら驚く価格になった
オランダ在住のひかさん夫婦。友人のオランダ人が自宅を売却し引っ越すことになったそうです。
※2021年に描いたものなので漫画内で「コロナ禍」と言ってます。
オランダにはよくあるごく普通の築100年近い物件。フラットハウスと呼ばれる3階建てのマンションのような形です。日本でいう2LDKくらいの広さですが、もっとも人気のハウスです。
オランダでは子と親の同居は少なく、成人(18歳)したら親元を離れるのがあたりまえという感覚です。また「親に介護が必要になった場合は同居して介護という形式も少なく」子は子、親は親での生活となっています。
そこに移民が増え人口が増加。昨今の情勢からも難民受け入れなどでとにかく住居が足りません。あまりにも住宅価値が高まってしまった為、投資家たちによる物件購入も加速し、親元を離れて一人暮らしする学生たちの行き場所がなく問題ともなっています。
築100年、レンガ造りの為、修繕してもすぐに雨漏りは再発するし、古い配水管も狭くすぐに詰まる。ネズミも出るしでさすが古い物件!というだけのことはあります。
またオランダには日本にはある「事故物件」という概念もありません。むしろ夫に言わせたら「100年の間に戦争もあってほとんどそうじゃない?」といいます。
高くはなるが安くなることがない中古物件事情。
住宅を増やそうとあちこちの自治体で新築物件を建てていますがなかなか追いつかない現状だそうです。
(オランダでは土地所有は”国”なので、現在建築中の物件はすべて自治体管理なのです。)