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福岡ではめずらしい〈和風とんこつラーメンを掲げる名店〉特製辛味ダレを効かせて魅力あふれる一杯へと昇華

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市博多区上川端町。2011年の開業で今年13年目を迎える博多ラーメン店は、福岡でもめずらしい「和風とんこつを掲げる」名店。繁華街「中洲エリア」を構成する町の一角にあり「国体道路」に面した西鉄バス「キャナルシティ博多前」という大型商業施設の近くにあるバス停留所のすぐ目の前に位置する〈博多 一天門〉。ちなみに「かろのうろん」という、明治15年(1882年)創業の超老舗うどん店がお隣にある。

店内の撮影はNGだけどラーメンはOK

この日は、お昼遅めの時間帯に久しぶりの訪問。行列はないものの待ち客が店先にお二人。店内を覗くと満席で、しばしの待ちの時間を利用して(人が写り込まないように)外観などを撮影。その後、店内の席へ案内される時に『ラーメン以外の店内の撮影は禁止ですが大丈夫ですか?』とお店の方にやさしくお声がけされ、もちろん問題ないので『はい』とお答えし入口近くの席へ座らせていただいた。

半熟煮玉子ラーメンに「赤ダレ」を選択

座った席の前に貼られたメニュー表を眺めながら思案の結果、選択したのは「半熟煮玉子ラーメン」。デフォルトの特製辛味ダレは赤ダレと青ダレの二択から「赤ダレ」を選び、麺の硬さは「カタ」で注文した。

福岡ではめずらしい「和風とんこつ」を掲げる

待つことしばし。配膳させた一杯は、豚骨のスープと和風(出汁)のスープをブレンドしたという、とてもまろやかで、やさしい味わいの「和風とんこつラーメン」。最初の一口目は、先に甘みを感じつつ、それ以降は和風出汁の効いたさっぱりとした美味しさがあふれてくる逸品。

一般的に知られる豚骨ラーメンのくさみや癖はないので、老若男女の誰もが食べやすい一杯。また癖がなく馴染みやすいスープであることから、アクセントとしての甘みのある「赤ダレ」や、あっさりとした「青ダレ」の、2種類の「特製辛味ダレ」を効かせることで、コクと旨みの深い味わいが楽しめる魅力的な一杯に昇華させている。

合わせる麺は、博多らしい中細のストレート麵で、歯切れのよさとコシのある食感もよく「和風とんこつ」のスープとの絡み具合も抜群。

赤ダレと青ダレの辛味を効かせた一杯

特製の辛味ダレについてもう少し触れておくと、十数種類の素材を配合し寝かせて完成させた2つの特製辛味ダレが特徴で、赤唐辛子系の甘みのある「赤ダレ」と、青唐辛子系のあっさりとした「青ダレ」の二択からの選択肢。辛さは「基本」から「4倍」まで選べるし、辛いのが苦手な方は「辛味ダレ無し」も選択できる。「基本」はピリッとした辛さを感じる程度なので、辛いのが苦手な方以外は問題ないレベルだと思う。

成田空港第3ターミナルに支店が一つ存在する

驚いたことに、成田空港第3ターミナル内のフードコートに「一天門 成田空港店」が出店されているらしく、検索してみると2020年の開業で、すでに4年の歳月が流れていた。福岡・博多以外の「成田空港」でも味わえるそうなので、機会がありましたら本場、博多の味をご体験ください。

※今でこそ和風の素材や出汁を豚骨と組み合わせるお店も多くありますが「和風とんこつ」を掲げているお店は昔も今もとてもめずらしい存在だと思います。

博多 一天門

住所  :福岡県福岡市博多区上川端町2-3
[地図
営業時間:11時30分~14時30分(火〜日)
    :18時30分~25時30分(火〜土)
定休日 :月曜日(※不定休:正月・GW・お盆は要確認)
    :※月曜が祝日の場合は翌日がお休みです
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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