【なぜ】ヨネックスレディス最終ラウンドでの鶴岡果恋の過少申告が発覚し失格処分に。何が起こったのか?
4日(火)日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)はヨネックスレディス最終ラウンド17番ホールのスコアを過少申告していたとして、鶴岡果恋選手を失格処分にすると発表した。
17番ホールにて鶴岡選手の第1打のティーショットは大きく右に曲がり、OBの可能性があったため暫定球を打った。
鶴岡選手は、右方向のフェアウェイ上に止まっていた球を1球目として、プレーを続行し、当該ホールのスコアをパー(4)と記入してスコアカードを提出していたが、映像等を確認したところプレーをしていたのは暫定球であり、実際のスコアはダブルボギー(6)であった。
ゴルフ規則では『競技が終了した後であっても、プレーヤーが、1ホールでも実際のスコアより少ないスコアを提出した場合にはそのプレーヤーを失格としなければならない』と定められている。ただし例外として『罰を受けていたことを競技が終了する前には知らなかった1打、または複数の罰打を含めなかったことが、その少ないスコアの理由であるときを除く』とされている。
JLPGA競技委員会は必要な調査を行い、判明したすべての情報を精査した結果、鶴岡選手の17番ホールのスコアは本人が知らなかった罰打を含めていなかったわけではなく、失格を免れる例外的な理由には該当しないと判断し、今回鶴岡選手を失格処分とすることに決定したようだ。
現時点では本人からの説明はなく、フォアキャディが誤って暫定球を1球目であると伝えてしまったのではないかなど、さまざまな情報が錯綜している。当日は雨足が強い上に当該ホールはブラインドとなっており、これが判断力を鈍らせてしまったのではないかと感じた。
どちらにせよJLPGAの調査では、失格を免れる例外的な理由には該当しない(罰を受けていたことを競技が終了する前に分かっていた)と判断され、失格処分が下されてしまったのである。
では今回の失格はどうすれば防ぐことができたのであろうか。その答えは『1球目と暫定球の番号を変えた上で、それぞれの番号を正しく同伴者とキャディに伝え、次打を打つ前に番号を確認する』ということに尽きると考えている。
本人及び、キャディ・同伴者が1球目と暫定球の番号を把握できていれば、たとえフォアキャディが誤った情報を伝えていたとしても、打つ前に番号の確認を行えば、今回の誤球は防ぐことができたのではないだろうか。
暫定球を打つ際は「暫定球」との宣言がないと、それがインプレーの確定球になってしまうが、球の番号などを伝えないことでの罰則は特にない。同じ番号のボールを打つことに対しても罰則はない。しかし今回のようなことを防ぐためにも、やはり暫定球は番号を変えた上で、ボールの番号の宣言まで行うことが望ましいだろう。
※2024/06/05/06:30追記
鶴岡果恋選手がInstagramを更新し、今回の経緯を説明した。
以下全文引用
やはり暫定球を打つ際にはボールは印を付けるだけではなく、番号も変えることが大切だろう。
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