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名人戦七番勝負のカード再び! 渡辺明名人(37)VS斎藤慎太郎(28)叡王戦ベスト4をかけて対局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 6月1日10時。東京・シャトーアメーバにおいて第6期叡王戦本戦トーナメント2回戦、渡辺明名人(37歳)-斎藤慎太郎八段(28歳)戦がおこなわれます。

 名人戦七番勝負で激闘を繰り広げた両者。結果は渡辺名人が4勝1敗で初防衛を達成しました。

 大棋士の道を歩む渡辺名人。現在はその棋士人生の充実期を迎えています。

 斎藤八段は随所にその実力を見せながらも、結果は及びませんでした。

 両者の過去の対戦成績は渡辺7勝、斎藤3勝です。

 渡辺名人の今年度成績は8勝2敗(勝率0.800)です。

 渡辺名人はこのあと、棋聖戦五番勝負で藤井聡太棋聖に挑戦。自身初の四冠同時制覇がかかっています。さらに叡王挑戦ともなれば、五冠も視野に入ってきます。

 斎藤八段の今年度成績は7勝4敗(勝率0.636)です。

 斎藤八段は今年度、渡辺名人以外には負けていないことになります。渡辺名人に対しては、早くもリベンジの機会が訪れたというところでしょうか。

 叡王戦は本局が終わるとベスト4が出揃います。昨日5月31日は、藤井聡太二冠と永瀬拓矢王座が対戦。藤井二冠が驚異の終盤力を発揮し、鮮やかな逆転勝ちを収めました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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