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創業78年の博多ラーメン発祥のお店の一つ〈有名店の暖簾と名跡を継承し独立〉ひと味違った一杯を楽しめる

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
「ワンタンメン」に「自家製辛味噌」をトッピング

1946年(昭和21年)の終戦後まもない時期の創業で、福岡を代表する老舗の博多ラーメン店。博龍軒や三馬路(うま馬)と並んで、博多ラーメンの源流のお店としても知られている有名なお店。それが、現在福岡県福岡市中央区大名にある有名店「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン」であり、その有名店からの暖簾分けというかたちで、2016年、福岡市博多区那珂に独立開業したのが〈元祖赤のれん 雄ちゃんラーメン〉。今年で8年目を迎える人気のお店だ。

立地的には、福岡市の博多駅方面から春日市方面へと南下する「筑紫通り」沿いにあり、元々大きな青果市場のあった場所に、2年前の2022年4月に開業した「ららぽーと福岡」のすぐそばにある。

また駐車場を共有するお隣には、創業41年目の博多ラーメンの老舗の名店「達磨ラーメン」が存在する。さらに筑紫通りの反対車線側の斜向かいにも創業51年目の長浜ラーメンの老舗店「博多一心亭」があり、稀にみる近距離でのラーメン激戦区の一角に存在する。(※店頭の駐車場は、雄ちゃんラーメンと達磨ラーメン2店舗の共同駐車場であり、博多一心亭をご利用される方は近くの有料駐車場をご利用ください)

麺はストレートの平打ち麺と丸麺からの二択

元祖赤のれんの創業当時から、スープに合うように開発された汁吸いの良さを追求した「平打ち麺(麺の硬さは「カタ・普通・ヤワ」から選択できる)」と、独自の個性として、コシの強さと喉越しを楽しめる雄ちゃんラーメン限定の「細ストレートの丸麺(麺の硬さは「バリカタ・カタ・普通」から選択できる)」2種類の麺から選べるのが特徴の一つ。

2種類の麺についての詳細
2種類の麺についての詳細

雄ちゃんだけのスープの味わいが堪能できる

豚骨のスープの見た目は「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」や「元祖赤のれん和亭」のような醤油系のカエシが強めな褐色の色味とはちょっと違い、それよりもやや薄めな色合いのスープになっていて、味わいもどちらかといえば前者のような「甘み」よりも「キレ」のある旨みと、豚骨スープのやさしい出汁のを感じさせる逸品に仕上がっている。

「元祖赤のれんの従来からの味(本家の「節ちゃん」や博多駅前の「和亭」などの味)を懐かしみ、求められるのであれば、それとはちょっと違うかもしれないので、もし訪れる機会がありましたら、ぜひ雄ちゃんラーメンだけの美味しい味わいを楽しんでいただければと思います。」

休日「ららぽーと福岡」のお買い物に付き合う

この日は、家族の買い物目的で「ららぽーと福岡」に車を駐車。単に付き添い(運転手)だったので、お昼ご飯は別行動を申請。無事に許可が下りたので、歩いて5分ほどの〈元祖赤のれん 雄ちゃんラーメン〉へ一人で訪れた。今回は11時の開店直後でお隣の「達磨ラーメン」がお休みの日だった。

店頭に到着すると、すでに「赤のれん」が掛かっていて店内のカウンター席には先客3名が等間隔に座ってラーメンを啜っている状況で、まだ空いていたテーブル席へ座らせていただいた。

ラーメンに「自家製辛味噌」をトッピングする

メニュー表を眺めつつ(個人的なおすすめになってしまうけど)「ワンタンメン」920円に、雄ちゃんラーメンオリジナルの「自家製辛味噌」130円をトッピングする選択は、従来までの「赤のれん」とはまったく違ったアプローチ。逆に麺は「赤のれん」と言えばの定番「平打ち麺」を選択し、新旧の合わせ技を思い切り楽しむ仕様にしてみた。

待つことしばし。配膳された一杯は、いつもより大きめの丼碗の「ワンタンメン」に(ちょっとスープに沈みがちながら)「自家製辛味噌」が浮かぶ一杯。

辛味噌は一旦避けておいて、まずはスープを啜りながら平打ちの麺を同時にいただく懐かしい味わいからのスタート。「赤のれん」独特の豚骨醤油のスープをしっかりと受け止める、なんとも言えない旨みをまとった平打ち麺の美味しさを堪能。

その後、徐々に辛味噌を溶かしながら辛みと旨みが増していく至福の一杯に。トロトロの大きめなワンタンも辛味噌に絡めながらいただくと一段レベルが上がり、たいへん美味しくいただきました。「元祖赤のれん」の味をご存知の方は特に、この味も楽しめるはずだと思いますので、ぜひ一度お試しください。

元祖赤のれん 雄ちゃんラーメン

住所  :福岡県福岡市博多区那珂3丁目22-27
[地図
営業時間:11時00分~23時00分(平日)
    :11時00分〜20時00分(日祝)
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり(達磨ラーメンとの共同駐車場)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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