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頑固な高齢親にエアコンをつけてもらう方法「熱中症は怖いよ」 #専門家のまとめ

太田差惠子介護・暮らしジャーナリスト
イメージ画像(提供:イメージマート)

 最高気温が35度以上となる猛暑日が続いています。猛烈な暑さに注意が必要だということは、誰しも理解しているはずなのに……。高齢の親のなかには、「エアコンはつけたくない」と考える方が一定数います。子は熱中症を心配するのですが、相手は手強く、子が電源をONにしても、見ていないスキに消されてしまうことも。親にエアコンをつけてもらうにはどうすれば良いのでしょう。

ココがポイント

▼熱中症を侮ってはいけない!「死」に至ることや「重大な後遺症」を残すケースもある

・【熱中症】後遺症が残るケースも(ウェザーニュース)

▼「冷えすぎ」「お金がかかる」という親の不満には設定温度や風向きの調整サポート、消費電力の仕組みの説明を

・「冷えすぎ」が嫌? 60代以上“親世代”のエアコンを使わない理由が判明…説得の仕方と適切な使い方を聞いた(FNNプライムオンライン)

▼子どもが言ってダメなら、親のかかりつけ医から言ってもらうなど工夫を。つけない理由に認知症が隠れているケースもあるので、親のようすをしっかり確認!

・「扇風機で十分」と言われたら?熱中症にさせないための“離れて暮らす親”にクーラーを使ってもらう方法(FNNプライムオンライン)

▼センサーで親を見守るのも一案。温度や湿度を計測して「エアコンつけて」と言ってくれるロボットもある

・離れて暮らす親の見守りツール3選「電気ポットでさりげなく、可愛いロボットで服薬支援も」(介護ポストセブン)

エキスパートの補足・見解

 暑い季節は始まったばかりです。高齢の親を熱中症から守るためには、エアコンを嫌がっている理由をつきとめ、その理由にあう対策が必要です。「つけなきゃダメ」と怒り口調で言うと、「自分のことは自分がいちばんわかっている」と言われ、余計に厄介な方向に進むこともあるので言い方には気をつけましょう。

 なかには、熱中症を重大な病と捉えていない親もいるのではないでしょうか。脅すわけではありませんが、「深部体温が40度を超えると全身の臓器が不可逆的な傷害を受けて後遺症に苦しむことがある」という話を冷静にしてみるのも効果的だと思います。重篤ではなくても、熱中症になり回復した後、「すっかり体力が低下し、介護が必要になった」というケースも、複数みています。

 もちろん、エアコンのことだけでなく、「のどが渇く前にこまめに水分補給」などの情報提供もおこないたいものです。

介護・暮らしジャーナリスト

京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。「遠距離介護」「高齢者住宅」「仕事と介護の両立」などの情報を発信。AFP(日本FP協会)の資格も持ち「介護とお金」にも詳しい。一方、1996年遠距離介護の情報交換場、NPO法人パオッコを立ち上げて子世代支援(~2023)。著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第3版』『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第2版』(以上翔泳社)『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』(共著,KADOKAWA)など。

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