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【韓国料理】大注目の「チュクミ」!日本でもチーズタッカルビに負けない人気ぶり

西嶋広美翻訳者(韓国語)/フリーライター
チュクミ(筆者撮影)

チュクミ」という韓国料理を聞いたことはありますか。

サムギョプサルやチーズタッカルビが広まったときのように、新大久保といったコリアンタウンでも「チュクミ」を見かけることが多くなりました。メニューの目立つ位置に「チュクミ」を載せているお店がたくさんあります。

今回は「チュクミ」について、どのような料理なのかをお伝えします。

■「チュクミ」とは

「チュクミ」は韓国語で「小さなタコ(主にイイダコ)」という意味です。「チュクミ」という言葉自体でイイダコを使った料理を指し、一般的には、炒め物の「チュクミポックム」のことをいいます。

「チュクミ」は、イイダコを玉ねぎ、ニラ、キャベツ、ニンニクなどの野菜やトッポキ(餅)とともに、醤油、みりん、コチュジャン、唐辛子粉などを混ぜた甘辛ソースで炒めます。煮込む感覚にも似ているかもしれません。

チュクミをレタスに巻いて(筆者撮影)
チュクミをレタスに巻いて(筆者撮影)

それをレタスに巻いたり、〆にチャーハンにしたりして食べます。

また、アレンジとしては「チュクミサムギョプサル」や、ホルモンと海老などを一緒に炒める「チュコプセ」が有名です。

■チュクミブームのきっかけ

チュクミサムギョプサル(筆者撮影)
チュクミサムギョプサル(筆者撮影)

本場韓国でチュクミブームとなったのは、2020年ごろといわれています。韓国のバラエティー番組やドラマに登場したことで、「チュクミ」を提供する飲食店が増えていきました。

鉄板の上で生のイイダコを焼く(炒める)動画が“映える”ことから、SNSでもすぐに拡散。その流れで、日本の若者の間でも人気に火が付いたのです。

■「ナッチ」との違い

チュクミサムギョプサル(筆者撮影)
チュクミサムギョプサル(筆者撮影)

「チュクミ」とよく間違えられるものに「ナッチ(ナクチ)」があります。ナッチは韓国語で「テナガダコ」のこと。つまり、タコの種類が違います。

有名な料理に「ナッコプセ」というものがありますが、これは「ナッチ」にホルモンの「コプチャン」、えびの「セウ」の頭文字を取って名付けられたもの。ソウル式はスープがない炒め料理、釜山(プサン)式は鍋料理で、チュクミと同じく甘辛ソースで味付けします。

チュクミ(筆者撮影)
チュクミ(筆者撮影)

私(筆者)は個人的に海鮮系の辛い料理が苦手なのですが、今回、思い切って「チュクミサムギョプサル」を注文してみました!イイダコのコリコリとした食感もアクセントとなり、甘めのソースとよくからんでいて食べやすかったです。

お店で「チュクミ」を見かけたら、一度食べてみてはいかがでしょうか。

翻訳者(韓国語)/フリーライター

小学生の頃から韓国が大好き!“韓国歴”は30年以上。神田外語大学韓国語学科卒(在学中「韓国外国語大学校」に交換留学)。大学卒業後は約18年間に渡り、韓流ポータルサイトのニュース記事(芸能・政治・経済・社会・スポーツ・北朝鮮)翻訳&コンテンツ企画業務に従事。インタビューや取材記事なども多数執筆。現在はフリーランスの翻訳者&執筆家(writer)として活動しています。

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