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プロ・アマ通じて負けなし。WBCスーパーミドル級王者が4月18日に防衛戦

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
22戦全勝19KOの王者にとって3度目の防衛戦は、彼の故郷フィニックスで行われる(写真:REX/アフロ)

 17歳でのデビュー以降、22戦全勝19KOを誇るWBC スーパーミドル級王者、デビッド・ベナビデスの防衛戦が4月18日に決まった。チャンピオンの住む、アリゾナ州フィニックスでのファイトとなる。

 フィニックスといえば、ライトフライ級で一時代を築いたマイケル・カルバハルの故郷だ。軽量級でありながら、1試合のファイトマネーが100万ドルを超えた元チャンピオンは、現在も当地に住む。

 カルバハル以来のボクシング熱をフィニックスにもたらしているのが、23歳のベナビデスだ。カルバハルと同じメキシコ系アメリカンである。3歳からグローブを嵌め、父の手ほどきを受けた。アマチュア戦績は15勝0敗。つまり、まだ負けを知らない。

 次戦の相手は35歳のコロンビア人、ロアメー・アレクシス・アングロ。2018年6月にWBO同級王座に挑戦し、判定で敗れている。ベナビデスが故郷のリングに上がるのは2015年5月以来だ。SHOWTIMEでのオンエアとなるため、自身を更にアピールする環境が整った。

 スーパーミドル級はIBF王者のカレブ・プラントも20戦全勝で、2月15日の防衛戦で株を上げたhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200218-00163404/。そしてプラントは、ベナビデスとの統一戦を熱望している。

 オスカー・デラホーヤvs.フェリックス・トリニダード、フェリックス・トリニダードvs.フェルナンド・バルガスなど、全勝王者同士の統一戦なら注目されない訳がない。述べるまでも無いが、いい試合、いいカードがボクシング界を盛り上げる。ベナビデスvs.プラント戦の早期実現を希望する。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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