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元寿司職人が揚げるからあげ専門店!名物はジャンボからあげ10個の定食

モモ肉とムネ肉が5個ずつ盛り付けられた名物の「でか盛り一番唐揚げ定食」

からあげの世界にはさまざまなバックグラウンドを持った“からあげ職人”がいます。私が知る限りでは、前職がバーテンダー、フレンチシェフ、パティシエなどバラエティー豊か。それぞれのキャリアを活かしたからあげを作っているのも興味深いところです。

今回ご紹介する『一番唐揚げ』元寿司職人の松原廣宣さんが営むお店。イートイン、テイクアウトのいずれにも対応しており、妻の幸子さん、娘の礼華さんと3人で切り盛りするアットホームな雰囲気のからあげ専門店です。

JR池袋駅東口から徒歩15分ほどの『一番唐揚げ』
JR池袋駅東口から徒歩15分ほどの『一番唐揚げ』

こちらではモモ肉、ムネ肉いずれのからあげも提供していますがどちらも絶品。訪れたときはぜひ両方味わってほしいところです。私がオーダーしたのは名物の「でか盛り一番唐揚げ定食」(1,800円)。モモ肉とムネ肉のからあげが各5個ずつ盛られた、見るもボリューミーな定食です。

薄暗い店内ですが、なんだかムーディーで落ち着きます
薄暗い店内ですが、なんだかムーディーで落ち着きます

定食なのでごはんと味噌汁、お新香がついてくるのは当たり前ですが、ひとつだけ見慣れないものが一緒に提供されます。それがワサビ醤油。「からあげにワサビ醤油?」と思ってしまうでしょうね。

ごはん、味噌汁、お新香、味変用のタルタルソースのほかワサビ醬油も…
ごはん、味噌汁、お新香、味変用のタルタルソースのほかワサビ醬油も…

何はともあれさっそく実食。まずはムネ肉から。モモ肉とムネ肉が同時に出された場合、私はムネ肉から食べ始めます。こってりとしたモモ肉を先に食べると、あっさりしたムネ肉が物足りなく感じてしまうことがあります。またムネ肉は冷めると固くなりやすいため、先に食べるのがいいのです。

ムネ肉からあげは旨みも濃厚。肉汁がじんわりにじんで食欲をそそります
ムネ肉からあげは旨みも濃厚。肉汁がじんわりにじんで食欲をそそります

そのムネ肉からあげ、ムネ肉っぽさがまったくありません。しっとり&ほっくりした歯ざわりです。塩ベースの味付けで、肉の旨みがかなり濃厚に感じられます。ムネ肉特有のパサつき感や固さはありません。歯を立てると吸い込まれるように肉に歯が沈んでいきます。グルテンフリーの片栗粉で作った衣は見事な薄衣。それがパンパンに詰まった旨みをガッチリ抑え込んでいる印象です。

ニンニク醤油ベースのモモ肉からあげ。正統派の醤油からあげです
ニンニク醤油ベースのモモ肉からあげ。正統派の醤油からあげです

モモ肉はニンニク醤油ベースの味付け。ガリザク系のワイルドな食感がムネ肉とは違ってまた楽しい。たっぷりの肉汁がその衣を徐々に溶かしながら肉になじんでいきます。

ムネ肉からあげをワサビ醬油に軽くつけると和テイストが増幅!
ムネ肉からあげをワサビ醬油に軽くつけると和テイストが増幅!

さて、先ほどのワサビ醬油。これはムネ肉につけて食べるのがおすすめ。さっぱりしたムネ肉だからこそ、このワサビ醬油がよく合います。肉汁にじむ断面に軽くつけて食べると和風の味わいが一気に拡大するよう。元寿司職人の店主ならではのアイデアなんだとか。

モモ肉もムネ肉も1個あたり40~50gほどはありそうなジャンボサイズです。それが合計10個盛り付けられたこの定食。完食できるか一瞬不安がよぎりますが、食べ始めるとスイスイと食べ進めることができました。

店主で元寿司職人の松原廣宣さんと娘の礼華さん。厨房はふたりの担当。礼華さんがフライヤーの前に立つこともあるそうです
店主で元寿司職人の松原廣宣さんと娘の礼華さん。厨房はふたりの担当。礼華さんがフライヤーの前に立つこともあるそうです

若い人に人気のお店のようです。私がお邪魔したのは平日の14時ごろ。それでも若い世代のお客さんで満席状態で、しばらく待つことに。お店の前にはテイクアウトの注文に来た、これまた若いお客さんが数人待っている状態でした。

【店舗情報】
『一番唐揚げ』
■住所:東京都豊島区東池袋3-11-9三島ビル1F
■TEL:03-6709-2939
■営業時間:
月・火・木・金/11:00~15:00、17:30~22:30
水/11:00~15:00
土/12:00~15:00、17:30~22:30
■定休日:日
■店舗ウェブサイト:一番唐揚げ・オフィシャルサイト

「からあげの聖地」と呼ばれる大分県中津市出身。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。年間の唐揚げ喫食数は平均300食。美味しい唐揚げを求めて各地を巡る「から活」に励んでいる。

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