コスパ抜群！気さくな大将が迎えてくれる老舗の回転寿司へGO！

地元の回転寿司で、お皿と幸せを重ねる。

束の間のゴールデンウイークが終わり、残ったのは空気のように軽い財布と容赦なく届く自動車税の請求書。スーパーでプレモル……ではなく第三のビールを手に取りため息をつく、梅雨入り前の6月である。

とはいえ、何かウマいものが食いたい。貧乏だけど、ちょっぴり贅沢がしたい。そんなワガママな気持ちを携えた私が、今回訪れた場所。それはここ大曲で長年愛されている回転寿司だ。

腹減る私がやってきたのは、大曲警察署の近くにある『回鮮寿司 さこう』。以前訪問した別の飲食店の方も「推しの店」に挙げていた大曲の人気店だ。店名は『回転寿司』ではなく『回鮮寿司』が正解。その名の通り、回転レーンに並ぶ新鮮な寿司を、手ごろな価格で味わえるのが魅力だ。

さっそく黒板に書かれた「本日のおすすめ」をチラ見しながら、席に座る。ちなみに、この日はレーンに寿司を流さず、大将が口頭で直接注文を受付けていた。品書きを見て好みのネタを伝えるのはもちろん、大将が威勢よく「おすすめ」を教えてくれるので、それをチョイスするのも良さそうだ。

品書き

たまご、なっとう巻き、かっぱ巻き、いなりなど：各110円

まぐろ、はまち、ひらめ、あじ、しめさば、つぶ貝など：各165円

からあげ、エビフライ、ほたて焼き：165円

みそ汁：110円

まず注目したいのが、このリーズナブルな価格設定だ。まぐろやはまちといった寿司の中心選手は税込み165円で、からあげやエビフライ、ほたて焼きといったサイドメニューも超お得。酒飲みの私としては、びんビールが大瓶で495円というのも見逃せない。

安くてウマくて居心地も抜群！地元の回転寿司で至福のひとときを！

さあ、初夏の回鮮祭りの開幕といこう。今回は黒板に書かれたおすすめを中心に攻めていく魂胆だ。まず先陣を切る男鹿産の真あじは鮮度抜群で、一皿3貫と超お得。一皿目から早くも『さこう』の魅力が全開だ。

真あじを皮切りに、平目、かつお、つぶ貝。安くてウマい精鋭たちを次々に口へと運んでいく。そして続々と皿を重ねる最中に出会ったのが、この足付きのたこだ。こいつはなかなか他店ではお目にかかれないぞ。そんなことを思いながら、次は何を食べようかと品書きに目をやる。幸せとは、この瞬間を言うのかもしれない。

『さこう』を語る上で、このほたて焼きも外せない。噂には聞いていたが、濃厚なマヨネーズをまとったプリップリのホタテは食べごたえ抜群。寿司の合間に箸を伸ばすのはもちろん、ビールの相棒としても力を発揮してくれそうな逸品だ。

終盤戦に私が頼んだのが、好物のなっとう巻と海苔のみそ汁。いやはや、いずれもこのボリュームで110円とは恐れ入る。サクサクジューシーなから揚げも165円とコスパ抜群。もはや、明日も来ようかな。こっそりとそんなことを企みながら、〆のなっとう巻を頬張り、熱々のみそ汁を飲み干す私だ。

寿司の鮮度や価格もさることながら、『さこう』のもうひとつの魅力はその雰囲気の良さだ。気さくな大将と親切な店員さんが織りなす、居心地の良い空間。その中で、職人さんが握るお寿司をガッツリ楽しめるのが嬉しい。

大曲で愛される、昔ながらの粋な回転寿司。またひとつ地元で「良い店」に出会った私である。