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【東広島市】志和町から全国に広がる特産品「サムライねぎ」の生産農場を見学!

中本祥二地域発信ライター(東広島市・三原市)

東広島市内でお好み焼き店に行くとよく目にします。「ネギは(市内)志和町産のサムライねぎを使用しています」。私の地元・東広島市の特産品ですので、気になってしまいます。その「サムライねぎ」を生産している(株)ねぎらいふぁーむさんにお伺いしました。

本社事務所兼工場です。志和神社から100メートルほど西の道路沿いにあります。周りにビニールハウスの農場が広がっています。

サムライねぎの生産は7年前の2015年に始まり、18年に法人化。まだ新興にあたる特産品ではありますが、既に約300軒の飲食店(お好み焼き、ラーメン、ハンバーガーなど)、スーパー(生協ひろしま全店舗、エブリイ西条寺家店・西条御薗宇店)、道の駅などと取引しています。

始まりのきっかけは、社長さんが京都府のお店で1年間修業したことです。そこで(京都名物の)九条ねぎを知り、そして京都と同じく盆地にあって寒暖差の激しい志和町ならば美味しいねぎを作ることができる、と意を決したことがきっかけでした。その当時から農業は高齢化が進む衰退産業のイメージが強かったのですが、敢えてその農業で起業をされた社長さんの意気込みに脱帽します。

18年の西日本豪雨で本社工場が被災した経験を踏まえ、同じ東広島市内の豊栄町や安芸津町でも生産をして、リスク分散を図っています(志和と同じく寒暖差が激しいので、ねぎの栽培に適した地域です)。直営の農場だけでなく、協力農家さんも増えています。これから呉市、安芸高田市に進出する構想を練っているそうです。将来的には県外、海外へと進出する構想もあるそうです。「サムライねぎ」が広く名の知られるブランドへと発展することが楽しみです。

会社として「ねぎライフ」、すなわち「日常にネギのある生活」を推進しています。健康に良い成分が沢山含まれているとされるネギを日常的に食べる社会でありたい。ネギが苦手な人のために、かりんとうなどのお菓子や、餃子などの加工品も作ってネギの普及を図っています。

工場を見学させていただきました。従業員さんが選別作業を行っていました。

工場の隣にある畑です。国が推進する「スマート農業」の実証実験を行っており、肥料の種類ごとの効果検証、霜降りのアラート機能の検証などを行っています。

社長さんから提供いただいたネギ(ボリュームがあります)。切り刻んでみそ汁に入れてみました。肉厚でコリコリな食感、ピリ辛味が印象に残りました。豚肉と合わせて調理してお酒の肴にするなど、いろいろな用途に使えるそうです。

社長さんや従業員の方々には、お忙しいところ色々と取材協力をしていただきまして、感謝の思いです。これからサムライねぎがますます普及し、「ねぎライフ」が進むことを願ってやみません。

株式会社ねぎらいふぁーむ

広島県東広島市志和町志和西10588-20
営業時間(電話受付時間):月~金曜の9:00~16:00※祝日を除く
定休日(電話受付の無い日):土、日曜と祝日
電話番号:082-401-3801
会社のホームページ

地域発信ライター(東広島市・三原市)

東広島市に居住しております。フリーライター、「芸備線ディスティネーション協会」会長、小売店アルバイト店員。日本経済新聞コラム「私見卓見」や無印良品Webマガジンに寄稿致しました。東広島・三原の良いお話を発信してまいります。※日経新聞以外に以下新聞の投稿欄に掲載いただけました。中国新聞、北海道新聞、徳島新聞、熊本日日新聞、人吉新聞 ※安芸太田町のNPO法人賛助会員・島根県邑南町の地域おこし団体会員・世羅町と長野県の広島東洋カープファンサークル会員。

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