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いきなり始めていませんか?いつも三日坊主になる人が新しい習慣を身につけるための【準備】のコツ

畠山仁美所作講師

片づけ、ダイエット、筋トレ、ウォーキング、勉強……習慣化したいのに、いつも三日坊主になってしまう…。新しい習慣を今の生活に取り入れるのは簡単なことではありません。

三日坊主になってしまう人には、一つの傾向があります。それは「いきなり始めてしまう」ということ。

思い立ったが吉日ですぐに行動に移すのは素晴らしいことですが、最初に丁寧に「準備」を行うことで、三日坊主になる確率は格段に減らすことができます。

習慣を定着させるために、最初にやっておきたい「準備」とは

新しい習慣を取り入れる際、最初にやっておくといい「準備」とは、始める前に【一連の行動を分解してすべて書き出す】です。

たとえば、「玄関で靴をきちんと揃えてから家に入る」ということを習慣にしたいとします。その場合、「カギを開けてから部屋にあがるまでの一連の動作」を分解して書き出します。

・バッグからカギを取り出す
・カギを開ける
・ドアを開ける
・玄関に入る
・ドアを閉める
・カギを閉める
・カギをいつもの場所に置く
・靴を脱ぐ
・部屋にあがる

普通に考えれば、「靴を脱ぐ」と「部屋にあがる」の間に、「靴を揃える」という動作を追加すればいいだけのことなのでは??と思うかもしれません。

しかし実際にやってみると、新しい行動をジャマする要因(荷物が多い、雨に濡れている、クタクタに疲れている、考え事をしている…など) があり、なかなか新しい習慣が定着しません。

そこで、ジャマする要因を減らすために、「靴を揃える」よりも ”前の動作” に、一つアクションを加えられないか考えます。

■ドアを開ける前に、ふぅーと息を吐いて気持ちをリセットしてからドアを開ける

■靴を脱ぐ前にいったん荷物を床に置くようにする

■カギを置くためのおしゃれな陶器の器を用意する

などなど、何かフックとなるような、ごく小さな動作をひとつ入れることで、新たに習慣化したい行動を思い出しやすくなったり、動きがスムーズにつながりやすくなります。

無意識の行動を整理することから始めよう

「新しい習慣を身につける」とは、「無意識(当たり前)に行っている連続された行動の中に、新しい行動をねじ込む」ということ。

けっして簡単なことではないからこそ「準備」が大切なんです。

■新しく取り入れたい行動の「前後の一連の動作」を分解してすべて書き出す。

■この流れの中のどこに新しい習慣を入れるのがいいかを考える。

■スムーズに移行できる ”つなぎとなるアクション” を加えられないか考える。

これらを始める前にしておくことで、三日坊主になる確率をぐっと減らせます!

新しく身につけたい習慣のある方、「今度こそは続けたい!」と思う習慣がある方、ぜひ試してみてくださいね。

所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

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