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【河内長野市】楽しみすぎる大相撲冬巡業がやってくる!大相撲河内長野場所の記者会見と会場のご紹介

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

広報かわちながの11月号の中にチラシが入っていましたので、もうご存じの方も多いと思いますが、12月5日に相撲の冬巡業「大相撲河内長野場所」(外部リンク)の開催が決まりました。

一般のチケットは発売開始日に売り切れたというSNS情報が流れたほどの大人気ぶりでしたが、まだ一部チケットは余っているとのこと。それでも売れ行きがとてもよく、当日は相撲好きな人が各地から河内長野に遊びに来ます。

ちなみに11月1日現在のチケットの販売状況ですが、チケットぴあの場合、タマリA席だけが残っています。正面はすでに売り切れで、向正面は残り僅か、東と西はまだ少し余裕があるようです。そして今日2日と明日3日の2日間だけ、10時から特別電話受付を実施するとのこと。

赤坂上之山神社の相撲絵馬
赤坂上之山神社の相撲絵馬

昨年の3月、ちょうど大阪難波のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で大相撲春場所が行われているタイミングで、美加の台の赤坂上之山神社を紹介しました。理由は神社の中に江戸時代の相撲番付と絵馬が残っているからです。

赤坂上之山神社の相撲番付
赤坂上之山神社の相撲番付

そして記事の最後に次の言葉で締めました。

来年以降に河内長野などの南河内で相撲の巡業が行われるかもしれません。もしそうなればいいのにと、参拝しておきました。

別に、私は予言者でも何でもないですが、記事の締めくくりの言葉通り、本当に翌年の12月に実現したのですから、正直驚きました。

赤坂上之山神社に残るもうひとつの相撲番付
赤坂上之山神社に残るもうひとつの相撲番付

では、昨年まではそんな気配もなく、大阪場所開催時の各相撲部屋の宿泊所についても、河内長野にはなかったのに、どうして急に大相撲の巡業が河内長野で開催されることが決まったのでしょう。まさか私の予言?さすがにそれが理由ではないでしょうね。

広報かわちながの10月号より
広報かわちながの10月号より

ただひとつの可能性があります。今年の9月1日付で、河内長野副市長を退任された桝井繁春氏ですが、実は関西大学体育会相撲部総監督という相撲に関わる立場の方だったのです。

桝井副市長:当時、関西大学の相撲部のタオルを見せて頂きました
桝井副市長:当時、関西大学の相撲部のタオルを見せて頂きました

昨年7月の南花台のイベントで当時の桝井副市長にお会いした時、河内長野場所の可能性について質問したことがあります。その時には「それはいろいろクリアすべき問題があって難しい」との回答を得ました。ところが今年になって突然実現したのです!

どのような経緯で決まったのかは不明ですが、少なくとも結果論として実現することになった大相撲河内長野場所。開催される会場は市立市民総合体育館で、河内長野駅から徒歩10分の所にあります。イズミヤ河内長野店の隣と覚えておくとわかりやすいですね。

河内長野で巡業が行われることもあり、市民向けに抽選で関連のイベントがあります。(広報かわちながの11月号29ページ参照)

  • まわし着用体験記念撮影(4歳から小学6年生まで)まわしの贈呈と保護者1人と2階での立見席の観覧が可能
  • 70周年シニア無料招待(70歳以上1階イス席3人)

いずれも締め切りは11月11日までです。すでに多くの申し込みがあるので、競争率はとても高いかもしれませんが、せっかくの機会です。相撲に興味のあるお子様や70歳以上のシニアの方はぜひ申し込んでみましょう。

さて、11月1日13時から市役所で、巡業を担当する枝川親方を交えて大相撲河内長野場所に関する記者会見が3階の庁議室で行われることとなり、さっそく取材してきました。

最近では珍しい、ネクタイ姿のオフィシャルな服装で西野市長が入ってきました。日本相撲協会の枝川親方と名刺交換をしています。

西野市長に続いて、堀川市議会議長が枝川親方と名刺交換します。枝川親方の現役時代のしこ名は元蒼樹山(あおぎやま)で、最高位は西前頭筆頭(にしまえがしらひっとう)まで昇りつめました。前頭筆頭とは、横綱、大関、関脇、小結に次ぐ上から5番目の地位です。

松本教育長と枝川親方が名刺交換しています。さて、枝川親方の現役時代の経歴を調べると、十両優勝2回と幕内の三賞(敢闘賞)を1度受賞されています。そして特筆すべきは平成の大横綱と呼ばれたあの貴乃花から金星を2回取っているとのこと。

教育委員会の小川生涯学習部部長とも名刺交換します。市長をはじめ市の幹部の方々が枝川親方と名刺交換する背景には、それだけ河内長野と相撲巡業を開催する日本相撲協会との接点が初めてであることの証です。

市民スポーツ課の東課長補佐の進行で記者会見がスタートしました。

西野市長は、最初に聞いた時には「ホンマか!」と疑ったそうです。通常ならある程度、事前情報があるのですが、今回は突然河内長野で冬巡業をすることになったとのこと。市長は、「河内長野市外からも多くの人が相撲観戦に来るので、河内長野の素晴らしさを知っていただけるきっかけになる」と喜んでおられました。

枝川親方は、今回の巡業で、新大関として九州場所を迎える大の里の活躍を見てほしいといいました。また巡業はリラックスしたムードで行われるといい、観戦に来られる皆さんに力士との触れ合いも楽しんでほしいといわれました。

松本教育長は教育の視点から、子どもたちに、TVの大相撲中継との違いを感じてほしいといいます。具体的には生で見るからこそ伝わる力士同士のパワーあふれる姿や髷(まゆ)に使っている鬢付(びんづけ)け油の甘い香りなどを体験できると。また上記でも記しましたが、20組限定ではありますが、まわし着用体験記念撮影も、子どもたちには一生の経験になるだろうとのことでした。

そして、右側の赤い服の方は、河内長野市の体育施設の指定管理者(外部リンク)、河内長野 SSKクリーン工房共同事業体の市立市民総合体育館の館長です。館長の話では相撲が河内長野に来ると聞いたとたんに、女性の市民から問い合わせがあり「どこでやるの?」と言って、体育館の見学に来たそうです。さらに「チケットの販売」についても早いうちから質問があったとのこと。今回の河内長野場所の関心の高さを感じたといいました。

質問の機会をいただきましたので、力士の宿泊場所は河内長野市内を利用する可能性について質問すると、枝川親方は「キャパの問題もあるけれど、できるだけ利用したい」ということで、「河内長野市内の経済活性化に少しでもお役に立てたら」と言われました。それを聞いた西野市長が喜んでおられたのが印象的でした。

枝川親方は「今は力士に河内長野出身の子がいない」と言いました。巡業が行われ身近で力士の姿を見ることがきっかけで、あるいは回し着用体験などを通じて、将来力士を志す子どもが現れたら素敵ですね。

さて会場となる河内長野市立市民総合体育会館の様子はどうでしょうか。

イズミヤの南側にある市民総合体育会館ですが、天見川が間に挟まって流れています。そして南隣には河内長野市立大師総合運動場があり、スポーツをする人が集まるスポットと言えますね。

市民総合体育館を調べると、1978(昭和53)年にオープンしたとのことです。

競技場(1592平方メートル)はバレーボール、バドミントン、バスケットボールができるようになっており、第2競技場(265平方メートル)では、空手道、柔道、健康体操などができるとのこと。このほか卓球台が12台用意されています。

その他、有資格者のみが利用できるトレーニング室(201平方メートル)、会議室(全面84名、半面30名)、医務室、役員室、放送室があります。

そして観覧席が848席で車椅子席4席があり、相撲観戦でも使われると考えられます。相撲の場合、イス席とは別に升席やタマリ席などが設置され、上にも記しましたが今回2,700席程度を用意。ちなみにタマリ席は土俵のすぐ近くで、取組が間近で見られます。

体育館の駐車場です。チラシによると当日は画像の有料駐車場に加えて、総合運動場にも拡張するとのこと。ただし、駐車台数に限りがあるため、車の乗り合わせや公共交通を使ってほしいとのことでした。

ということで中に入ってみました。

中に入りました。体育館は土足厳禁でスリッパに履き替えました。チラシにも書いていますが、河内長野場所当日も土足は不可です。スリッパを持参してください。

さあ、いよいよ会場予定の競技場に入ります。

こちらです。普段はバレーボールやバドミントン、バスケットボールで使用する競技場ですが、ここに土俵がつくられるわけです。

ワックスがけした床の上にシートをかけてその上に土俵やタマリ席をつくるということですが、現時点では全く想像できません。当日どう変化するか楽しみですね。

土俵の上には「屋形」と呼ばれる屋根がありますが、大相撲では柱で観戦者の視線を邪魔しないように、つり屋根になっています。画像のようになっている競技場の天井に、伊勢神宮の「神明造り」を倣ったとされるつり屋根がつるされのです。本番はどうなっているのでしょう。

常設のイス席があります。

せっかくなので座ってみました。

イス席から見える風景です。河内長野場所本番ではどう目に映るのでしょうか。この時とは全くイメージが異なるのでしょうね。

そして、上の方にもイス席が見えます。

2階から入る席です。

通常は848席ですが、当日は2,700ほどの席が用意されるので3倍強に増えます。そのため少し混雑することが考えられます。

当日は9:00~15:00の予定で、大まかな興行内容は上記のようになっていますが、参考までに、日本相撲協会の公式ページ内に巡業の一日(外部リンク)の記載がありますので引用しました。

~前日 巡業地へ出発
9:00頃 開場~朝太鼓
~9:30頃 幕下以下稽古
9:30頃~11:30頃 十両・幕内の稽古
12:00頃~ 取組開始
13:30頃~ 土俵入り
13:30頃 横綱土俵入り
13:50頃 幕内取組
15:00頃 弓取式~打ち出し(終了)
15:30頃 次の巡業地へ

当日観戦予定の方は参考にしましょう。ただ担当者の話では相撲巡業のスケジュールは流動的になるとのこと。巡業では、本場所で行われる土俵入りや取組以外に、公開稽古や初切(しょっきり:相撲の禁じ手を面白く紹介するもの)、相撲甚句など珍しいものも見られます。

チケットを手に入れて観戦する方向けに、事前申し込みでお土産やお弁当のセットの販売があります。

11月24日まで

・横綱セット6,000円(特製弁当、お茶、パンフレット、4種の相撲土産)

・大関セット4,000円(特製弁当、お茶、パンフレット、3種の相撲土産)

12月8日まで

・スー女セット4,000円(特製弁当、お茶、パンフレット、バスソルト、ハンド&ネイルクリーム各1個

・お弁当セット2,000円(特製弁当、お茶、パンフレット)

また当日現金のみですが、相撲グッズ販売もあるとのこと。

河内長野では初めて開催される相撲巡業、予定では前日に体育館に土俵がつくられます。当日の市内は今までにない独特の雰囲気になるかもしれませんね。

河内長野市立市民総合体育会館(大相撲河内長野場所)

住所:大阪府河内長野市大師町25-1
開催日時:2024年12月15日9:00~15:00(要チケット)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩10分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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