ヒルトンパタヤクラブフロア宿泊記・インフィニティプールやスパを楽しむパタヤ屈指のリゾートホテル
タイには国際的に名を知られるビーチリゾートが多い。しかし日本からタイのビーチリゾートへの直行便は、意外にも皆無。そのためプーケット、サムイほか名だたるビーチへはバンコク乗り継ぎや、他国経由となってしまう。円安に物価高で、以前は気軽に乗れていたタイ国内線が、直近では日本と同等かそれ以上なんて場合もある(早ければ早いほど安い)。
そんな中、バンコク・スワンナプーム空港から直通でバスに乗れ、2時間もかからずに到着するビーチリゾート、パタヤは数日しか休みが取れない旅行者にはありがたすぎる存在。
だったらリゾート地に行く飛行機代をホテルに追加して、いつもより贅沢なパタヤのホテルに泊まれば、短い旅行でもビーチ滞在の旅がバランスよく完成!
今回はちょっと贅沢したい短期タイ旅行にぴったりなヒルトンパタヤの、エクゼクティブフロアでの滞在を紹介したい。
買い物もグルメもお任せの立地!ヒルトンパタヤ
パタヤには数多くのハイブランドホテルが建っている。ただし最新ホテルはパタヤの中心地ではなくジョムティエンビーチやラヨーンに近いパタヤ郊外エリアだ。
パタヤの中心部で最も有名かつ、高級ホテルとして知られるのが今回紹介するヒルトンパタヤ。ゲストルームやレストラン、プールなどから望む海景色と、すっきりとしたクールなデザイナーズホテルを思わせるおしゃれ感がたまらないホテルだ。さらにもう一つの推しポイントが、立地が最強だということ。パタヤ旅行では勝ちパターンに導いてくれる宿泊先とも言える。
パタヤのメインロードであるビーチロードに聳え立つ、堂々たる姿。その下階にはセントラルパタヤと言う、ショッピングモールが入っている。ファッションならハイブランドからプチプラブランド、リゾートワンピ―スまで、食事ならちょっといいレストランから海が見渡せるお高いフードコート、海は見えないけど、とってもお安い庶民派フードコートまで、どんな旅行者・在住者のニーズにも応えてくれるのだ。そのセントラルパタヤへ、ホテルのフロントからエレベーターで直接入れるという便利さ!財布を忘れても同行者を置いてゲストルームに戻れば「トイレに行ったのかな?」くらいの早さですぐ戻れるから大丈夫!
朝は爽やか...
ヒルトンパタヤは、パタヤの中心地に建っていることもあり、歓楽街に近い独特の雰囲気の中にあることも事実。深夜まで近所のバーの爆音ロックの生演奏、少し離れたウォーキングストリートからも重低音のダンスミュージックが聴こえるので、音に敏感かつ繊細な方は耳栓を持参しよう。
とはいえ「ああ、アジアのど真ん中にいる」という活気は感じたい方には気にならないだろう。
ヒルトンパタヤにはタクシー、ホテルの送迎車、バスターミナルからの乗り合いバンや、ホテルを巡ってくれるソンテオなどで到着することになる。その際はこちらの車寄せに到着。
ベルボーイがにこやかに駆け寄って来てくれるが、1階にフロントはなく荷物を預けるだけ。そこで荷物のナンバーカードをもらってエレベーターで16階のロビーへ。
天井にはまるで波を現わすような、優雅な布のドレープが。そしてこのロビーのオブジェやゲストルームの家具、ラウンジやレストランのソファに至るまで大部分が「楕円形」「円」のデザインに統一されていて、ホテル全体が波に洗われ丸みを帯びた石が転がるビーチそのもののような演出がなされている。
ラウンジの眺めが最高!ちょっと贅沢してエクゼクティブフロア
ヒルトンパタヤはホテル好きの間でエクゼクティブラウンジのテラスからの眺めが極上すぎることで知られている。ちなみに私もちょっと贅沢してでもこのホテルにのエクゼクティブラウンジに泊まろうと決めた理由は、このテラスで一杯やる、いや、正直に言うと無限に飲むためだ。
チェックインカウンターでエクゼクティブフロアだと伝えると、33階のラウンジ迄案内してくれた。
チェックイン時のエクゼクティブラウンジはアフタヌーンティーの時間。スイーツとサンドイッチなどを軽食を提供中。
ヒルトンパタヤのエクゼクティブラウンジで水のようにワインを飲んだ時間(怯)と、爽やかな朝の時間などは、以下の記事をチェック!お酒の弱い人は読むだけで酔っぱらうかもしれない...。
クラブフロアの客室は芸術的なまでのセンスの良さ
アサインされたのは3023号室のキング エグゼクティブ オーシャンビュー。
インテリアや客室デザインが秀逸
デザイン性の高い、かなり個性のある空間だ。家具が円形というだけではなく、柱にも丸みがあり、ユニークでありながらスッキリとまとまっているのは落ち着いたベージュ色で統一しているからだろう。
バスルームから続くミラーに施された間接照明がどことなく近未来的なのに対し、リビングエリアの照明はしっかりとアジアンテイスト。
どうしたらこんなにクールに、すっきりとまとまったアジアンテイストを実現できるのだろう。自分の部屋のエセアジアのごちゃごちゃ感と比較して泣きたくなる。
ヒルトンパタヤができたのは2010年。年月が経てばインテリアの流行も変わるはずなのに、野暮ったさをどこにも感じない。
パタヤビーチに浮かんでいるよう!のんびりと寛げるバルコニー
30階の我が部屋からの眺めがこちら!パタヤビーチからナクルア方面を見渡すゲストルームだ。反対側はパタヤ名物PATAYAサイン(PATAYAの文字の電飾)や夕日、歓楽街が見え、アジアの熱気を感じるだろうが、女子ひとり旅。気を遣ってくれたのだろう。
どこのバルコニーが、ゲストルームからも視界に入らない個室のような造りになっていて心ときめく。もうワンランク上のゲストルームにはバルコニーにジャグジーがついているそうなので、余裕のある人はそちらをどうぞ。
広々バスルームは少々残念なポイントも
バスルームを一瞥した際には、一見、バスタブに入ってもビーチが見えるのではないかと期待してしまったが...
残念ながら、バスタブの湯に身を浸すと、海は見えない。じゃあテレビが見えるかな?とも思ったが、テレビもベッドの天板に隠れてしまう。
何故にバスルームの壁をガラスに?やはりセクシー担当か?と首を傾げるが、このガラスの壁はゲストルームの大切な開放感にひと役買っている。だから、良しとしよう。
しかし、夜、バスタブにお湯をはろうとしたら、バスタブが大きすぎて、お湯がたまるまで30分以上かかった。
良い子のみんなは(誰よ)部屋に戻ったら真っ先にお湯を貯め、歯を磨き、メイクを落とし、シャワールームで様々なことを済ませてからお湯に浸かろう。
ヒルトンパタヤと言えばインフィニティプール
ヒルトンパタヤは立地やエクゼクティブラウンジとともに、絶対に泊まりたいと思わせてくれる魅力がもう一つある。インフィニティプールだ。
プールに浸かるとわかるのだが、海の水平線とプールの水面が重なるようにできていて、プールがそのまま海に続いているような錯覚を生む
ヒルトンパタヤは客室数が多いのだが、こちらのプールはその割には小さめなので常に人が多い。人気のシートはすぐに埋まってしまうので、朝食を早めに食べて、午前中も早いうちに楽しむことをおすすめする。
パタヤは夕日の名所。プールに浸かったままサンセットも楽しめるが、大変な賑わいなので私は諦めてゲストルームに戻ったほどの人出だ。
一見大人向けのプールに見えるほどデザインが秀逸なのだが、ファミリーが多く、また子供のようなはしゃぎ方をする大人も多いので(それはそれで微笑ましいのだが)かなり賑やかだと思っておいた方がイメージはぶれない。
泳ぎ疲れたらスパでリラックス「エフォリア・スパ」
せっかくのリゾートホテル。タイの強烈な日光にさらされたお肌を整えたい。それに日本でのストレス疲れを癒しで吹き飛ばしたい...そんな時は「エフォリア・スパ」へ。
歴史ある高級スパブランド「カースティン・フロリアン (Kerstin Florian)」などのプロダクツで私のガサゴソのお肌としっとりとさせてもらい、トンカチでもびくともしない、カチコチの肩のコリをほぐしてもらおう。
強烈な肩コリに悩んでいたので、背中から肩にかけてのアロママッサージをオーダー。それはそれは天国で1時間爆睡。優しく起こされるまで何をされたのか記憶にないほど心地よかったが、ふと気づけば鉄板のように硬かった我が肩は、ほんにゃりと柔らかくなっていた。
君は天才か!ありがとう!という訳でチップは100バーツほどお渡しした。
すっかりご機嫌になりつつ、こちらの席で海を眺めながらお茶とお菓子をいただく。ああ、これぞ珠玉の時間!
パタヤ屈指のフォトジェニックカフェ「ドリフト(Drift)」
実は私にはヒルトンパタヤ創業以来、例えヒルトンパタヤに泊まっていなくても、パタヤを訪れた際には必ず立ち寄ってしまう場所がある。ロビー階と同じ16階にあるカフェ「ドリフト」だ。
大きなテラスの海を望む大きな楕円形のソファーが目玉。創業時から多くの人たちのSNSを飾って来たカフェだが、コーヒーなどのカフェメニューはもちろん、カクテルなど各種アルコール、フードも揃っている。
季節にもよるが正午以降には人気のテラス席にタイの強烈な日光が降り注ぐ。そのため正午くらいまでか、陽が落ちた瞬間のマジックアワーが、人気のソファー席に座るチャンス。夜はルーフトップバー「ホライゾン(Horizon)」に人が集まるので、大きなソファー席が空く。寝ころびながらお酒が飲めるので、これはこれで最高の気分だ!
ルーフトップバー「ホライゾン(Horizon)」は席によって夜景が見えない
とはいえ、何度も「ドリフト」で飲んでいるので、泊まったこの旅はエクゼクティブラウンジでのカクテルタイムの後、最上階のルーフトップバーで最後の1杯を飲もうと思った。しかし、日ごろの行いが悪いのか?なんと眺めのいい席は満席。スタンディング席なら夜景が見えるが、座ると夜景が見えない席に通されてしまった。こんな時は高層階の部屋に泊まっていることもあり、セントラルパタヤに入っているスーパーでお酒を買い、ベランダで夜景を眺めながら飲んだ方が良かったりする。どの席も眺めが良い、という口コミも見かけるが、そんなことはないのでご注意を。
今度は絶対に良い席に座ってレポートしたい。
朝食はラウンジでもレストラン「Edge」でもOK
エクゼクティブラウンジでワインを水のように飲んで目覚めた朝、エクゼクティブフロア宿泊者の朝食は、エクゼクティブラウンジとレストラン「Edge」、どちらで食べても良し。
静かで絶景と言うことなし。更にテラス席での朝食は最高!
しかし私のおすすめは14階のレストラン「Edge」だ。できれば早朝、遅くとも朝の7時30分には席をキープしておきたい。この海景色を見たら、朝食なら断然こちらに軍配が上がる。
リゾートを過ごすゲストは朝食の営業間ギリギリにやってくるので、空いている時間に最高の席で朝食をいただこう。料理もエクゼクティブラウンジより豊富だ。
ヒルトンパタヤの朝食については以下の記事に詳しく書かせていただいたので、合わせて読んでみて!
ヒルトンパタヤで日本から簡単に行けるタイのリゾート・パタヤをを楽しみ尽くそう
せっかくタイに行くなら秘境のリゾート地に行きたい、と思う人もいるだろう。しかし、社会人の場合、なかなかそうもいかない。
限られた有給、会社での立場、円安、色々な要素が組み合わさり、海外渡航に心が動かないという人もいる。
しかし、そうはいってもタイはまだ、工夫すれば日本より安く楽しめるものがあり、交通費を抑えればその分、いつもより贅沢なホテルステイができる国。ましてやバンコク・スワンナプーム空港からホテルまで2時間かからないビーチリゾートのホテルは、忙しい我々日本人のニーズにぴったりマッチ。バンコク&パタヤという組み合わせで都会とビーチリゾートの旅も実現できるなんて、最高じゃないか!
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