【大きなひとの、小さなクルマ②】スマート シティクーペ 小さくてもあなどるなかれ ザ・ドイツ凝縮
コンパクトながら意外な広さ シートも快適
フィアット・パンダとスマート・シティクーペという小型車2台持ちの佐藤さんに、今回はスマートについてお聞きしました。
正規輸入では初期型にのみ設定された左ハンドル仕様が珍しいこのクルマ、さらにリアフェンダーをスマートKのものと交換し、軽自動車として登録しています。
前回登場したパンダと比してシートが大きくて硬めで、身長182cmの佐藤さんが乗っても疲れにくいのだとか。
駐車場に困ることのないコンパクトなボディながら車内の広さは十分だといいます。
メルセデスの思想を凝縮 コンパクトゆえの欠点も
メルセデスが小さなボディに、その設計思想である「最善か無か」を凝縮させたという点に魅力を感じているとのこと。
試乗させていただくと、たしかにメルセデスらしい質実剛健さが感じられました。
独特の2ペダルMTとリアエンジン・リアドライブのレイアウトが組み合わさり、非常に小気味よく走ってくれます。
とはいえボディ形状ゆえ横風に弱く、強風時はスッと半車線ほど飛ばされてしまうこともあるのだとか。
さらにコンピュータが熱に弱く、夏場の暑い日には止まってしまうことがあるのが欠点だといいます。
ONとOFFの使い分け 現実味ある2台持ち
佐藤さんにとって、スマートは仕事の移動でも使う"ON"のクルマなのに対し、パンダは完全に趣味で使う"OFF"のクルマだと語ります。
スマートの良さを熱弁する佐藤さん、実は次の愛車もスマートに決めていると教えてくれました。
今回のシティクーペの後継車にあたる1000ccのカブリオレを購入済みで、納車を待っているとのことです。
多くのクルマ好きにとって憧れでもある「2台持ち」を実現している佐藤さんですが、お話を聞くとそれほどお金はかかっていないのだとか。
どちらも小型車であり税金も安く、車両価格も100万円以下でも手に入るということから、個性的でありながら意外と現実味のある2台持ちでした。